今回はWhisky Fassle(ウイスキー・ファスル)のトマーティンです♪日本初上陸を謳い文句でデビューしたのは、このトマーティンとエルギン。
Whisky Fassleは、以前から一部のモルトラヴァーの間では知られた存在で、ボウモア1993で話題になったのは、記憶に新しいところかと思います。
同社はドイツ南部のウイスキー専門の小売店。
ファスルとは、ドイツ語で「樽」の意味だそうです。
なるほど~。
Whisky Fassleの「a」はキリル文字ウムラウトをつけた「ä」。「a」の上に点が2つあります。(表示できないブラウザ有)
【2011.5.8 追記】
コメントでのご指摘で修正。
キリル文字ではなく、ドイツやフィンランド、スウェーデン等で用いられるラテン文字の1つで、発音を別にする場合に用いられる記号です。
この記号はダイアクティカルマークといい、いくつか種類があるのですが、ドイツ語で使用されるのは「ウムラウト」といい、「ä」はアーウムラウト。フランス語でも見た目が同じような字体を見ますが、そちらは「トレマ」。
ブラウザで表示できない問題は、HTMLで「ä」と入力するとOKです。
もう飲まれた方も多いかと思います。
僕も購入したのですが、個人的に予想外な味わいでした♪
トマーティン
1977 30年
Whisky Fassle
蒸留年:1977年
瓶詰年:2007年
バーボン・ホッグスヘッド
48.6%
【色】
クリアでダージリンティーのような琥珀色。
【香り】
初めは淡い皮を伴った刺激強めのプラム。オイリー感。
すぐに皮やオイリー感は薄れて、濃い完熟プラムっぽさ。
シャープでジンジャーの奥にニッキのようなスパイシー香。
黄桃の缶詰シロップ、寝かせた梅酒、僅かにライチ。
チェリーと粘性を伴うドライさが鼻に長く残る。
【味わい】
滑らかさとドライ感、フルーティーさがジワッと溢れる口当たり。
トロトロな熟成梅酒のような風味と白桃の種周りの渋い果肉。
淡いオイリーさとクリーム、蜜蝋、蜂蜜のような甘さが複雑に絡み、
舌にペタッと貼りつくよう。じんわりと柔らかいジンジャーの刺激。
時間を置いてシナモンパウダーをかけたオレンジチョコ。
オリエンタルな木香。アジアン雑貨屋。
【フィニッシュ】
黄桃、ピンクグレープフルーツ、アメリカンチェリーのミックス。
蜜漬けショウガ、香草、バニラ、完熟プラムが鼻奥に残る。
非常に長い余韻。
初めの印象は、正直ちょっと戸惑い気味でした。「(すごく美味い!それは分かった。・・・でも何か違う・・・??)」・・・そんな感じ。意外なオリエンタルっぽさというか、アジアン・テイストな雰囲気。
南国系ならぬ、アジア系??(笑)
印象的だったのは、プラム→熟成された梅酒っぽさを感じたこと。もちろん個人的なものですが、とても面白いトマーティンだと思います。「美味いトマーティン」と聞いて思い浮かぶ南国フルーツ感とは違った、とても個性的な味わいでした。
ただ、時間を置くと、徐々に(意外と速いスピードで)変化していきます。だんだんアッサリとした滑らかで綺麗なフルーティーさが強くなりますね。そして気になったオリエンタルな風味は落ち着き、柔らかく消えていき、刺激の取れたスパイシーさとシトラスの風味が強くなっていく印象でした。
なるほど~~~!!
これがきゃず3様が「おかわり→即買い」したトマーティンなんですね♪興奮が伝わってくるテイスティングはこちら♪
さ~て、僕も今後の変化を楽しみにしますか!!(^o^)/
#トマーティン #ハイランド