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グレンリヴェット 1977 33年 ケルティック・ハートランド

ケルティック・ハートランド。
現ブルイックラディ蒸溜所の生産管理者でもあるジム・マキュワンが、
長熟のモルトをボトリングしたシリーズ。
2003年の初リリース
以降、リリースの度に注目されているボトルです。

特製のデキャンタで高級感満点。もちろん価格も・・・(^_^;)
そんな同シリーズから、今年リリースされたグレンリヴェットを。

このリヴェットは、バーボンカスクで熟成後、シャトー・ディケムカスクで
フィニッシュさせたもので、こういった特別な匂いのするボトリングで
フィニッシュ系を持ってくる、しかも珍しくリヴェットのフィニッシュ系とは・・・。
面白いですね♪

グレンリヴェット
1977 33年
ケルティック・ハートランド

蒸留年:1977年
瓶詰年:2010年
バーボンカスク、
シャトー・ディケムカスク・フィニッシュ
Bottle No. : 1358/1358
47.7%

【色】
透明、鮮やかに輝くゴールド。

【香り】
柔らかく軽やか、繊細で上品、ライトスムースな香りが広がる。
オレンジなどの柑橘系を表面に、バナナチップ、マスカットっぽさ。
若いリンゴの皮っぽさの奥に僅かなスモーク、淡くスパイシー。
始めは軽くツンと鼻奥に完熟フルーツの酸味に似た薄い刺激。
徐々にハチミツを塗ったトーストのような甘く優しい香りへ。

【味わい】
サラッと滑らかで端正、すぐに円熟フルーツと強めのドライな刺激。
蜂蜜レモン、若いミカンのような軽やかな柑橘系から、バニラとビスケット。
スグにジューシーなフルーツ感が現れ、甘酸っぱさが主張してくる。
若く固い白桃の果肉の酸味、サンダルウッド、僅かにプラム。
時間を置いて、マスカットやキウイを連想させる風味。

【フィニッシュ】
喉にホットなスパイスの刺激。キレがありツンと鼻奥に尖る。
プラムのような滑らかな風味が口中に残り、上品で程よく長い余韻。

飲む前は、もっとメロウでトロトロな風味を勝手にイメージしていましたが
意外なほどリヴェットらしい若いスパイシーさが強めに主張してきます。
もっと熟れたフルーツ感があった方が・・・なんて一瞬感じましたが、
いかにもリヴェットらしい風味に、妙に納得してしまったり(笑)

ん~、個人的にはフィニッシュの影響よりも、リヴェットらしいオーク感が
存分に感じられ、何て言うか・・・素直に真っ直ぐ成長したイメージでした。

でも、同じ1977で昨年のOMCからの32年と比較してみますと、
よりハッキリとフィニッシュの影響を感じられるかな、と思いましたよ♪


Elsa Lunghiniの「T'en vas pas」。1986年の作品です。
ジェーン・バーキンの「悲しみのヴァイオリン」に、当時13歳だったエルザが出演し、
主題歌として本作を唄っています。
邦題は「哀しみのアダージョ」。副邦題は「彼と彼女のソネット」。
ある程度の世代の皆様は、もうお気付きかと思いますが・・・原田知世ですね。

確かこの曲はエルザのアルバムに入ってなくて、後にベスト盤 に収録されたかと。
もう10年以上前ですが、某ジーンズメーカーがCMで使っていました。
当時、かなり探し回った記憶があります。

でも原曲の歌詞が悲しすぎるんですよね。
他に女を作って、自分を捨てて家を出ていく父親に向かって
「パパ行かないで」って言ってるんです・・・。
それを知っちゃうと、綺麗なんですけど悲しい歌です。

それにしても、原田知世のあの変わらない透明感は凄いですよね。
インスタントコーヒーのCMを見るたびに思っちゃいます(笑)

#グレンリヴェット #スペイサイド

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