アンノックといえば、元々はノックデューと呼ばれていたことで有名ですよね。
でも名称変更は意外と古くて、1993年のこと。
必ず名称変更が紹介されますが、もう言わなくて良いのでは、と思ったり。
実は、蒸留所名はノックデューのままだったり。
それよりも、DCLが初めて建設した蒸留所っていう歴史が興味深かったり。
何よりもオフィシャルのアンノックを置いてるBarが少なかったり。
まあ、個人的にはあまりオフィシャルを見る機会が少ないモルトの1つです。
(とか言って、ウィスキーライブ前日にノックデュー21年飲みましたが)
このアンノック1975を初めて飲んだのも、一昨年のマガジンライブでした。
ちょうど、あまり馴染みのない蒸留所のMCを、と思っていたので
軽い気持ちで受講したのがアンノックでした。
そして、この素晴らしいボトルに出会ったわけです。
アンノック
1975 30年
スパニッシュ&アメリカンオーク
50%
【色】
クリアなオレンジを帯びたゴールド
【香り】
甘やかでクリア、上品なコクのある香り。
バニラ、キャラメル、ややドライさを含んだ甘香が広がる。
やがてクリーミーな麦汁香、奥にミルクチョコとシナモン。
バランスの良い香りだが、やや柔らかさ優先。
【味わい】
穏やかで上品、ゆったりと滑らかな口当たり。
アプリコットを表面に、滑らかなメープルシロップやザラメっぽさ。
ほろ苦い焼きプリンのカラメル。刺激少なめでクリアな舌触り。
口中に繊細で淡く広がり、奥に薄いレーズンっぽさが現れる。
【フィニッシュ】
滑らかで長い余韻。鼻奥に僅かなオレンジチョコの風味。
ザラメ、干し草、アーモンドチョコ。ロースト感に薄いコーヒーを連想。
最近、また飲む機会があったので飲んでみると、やはり美味しかったです。
非常にバランスが良く、ロースト感が残りますが苦味が少なく上品。
薄いザラメのような風味も印象的で、幅広く支持されそうな雰囲気でした。
「フツーに美味い」ってヤツですね(笑)
オフィシャルの12年や16年が一貫してバニリックなのに対して、
風味豊かで鮮やか、適度なコクと旨味のあるボトルだと思います。
そしてオフィシャルの30年にしては、お手頃価格なんですよね♪
マッコイ・タイナーの「Mode to John」。
1967年ブルーノートからリリースされた2作目アルバム「Tender Moments」に
収録されている、亡きコルトレーンへ捧げた曲です。
この曲は、2007年に「ブルーノート・ストリート 」という、
日本のクラブジャズ・アーティストらによる、モダンジャズ黄金期の
ブルーノートの名曲をカバーしたコンピレーションアルバムで、
僕の大好きなSOIL&"PIMP"SESSIONSによってカバーされています。
#アンノック #スペイサイド