ソサエティのスプリングバンク。
昨年12月リリースのものです。
ラベルがリニューアルされた頃から思ってたのですが、
新ラベルいかがでしょうか?
ラベルの味わいが無くなった?スタイリッシュで良くなった?
どちらにせよ、個人的には写真が撮りやすくて助かってます(笑)
本ボトルに冠せられたネーミングは、「The Vital Spark」
・・・なんですか、ランディ・ヴァンウォーマーですか?(笑)
(知ってる方はいないかな、いますよね?)
音楽の話は置いといて。
香りの印象と、飲んでみての味わいの印象が違うっていうのは
良くある話ではありますが、バンクにも多いですよね。
このソサエティのバンクにも、そんな印象を感じました。
そんなアンバランスさ、危うさや面白さ、複雑さを愉しめる一杯でした♪
SMWS 27.87
スプリングバンク 10年
蒸留年:2000年5月
瓶詰年:2010年10月
1stフィル・ホッグスヘッド
EXシェリー
54.4%
【色】
赤茶けた錆。
【香り】
前面にオレンジと酸っぱい油脂と革が混ざったような香り。
バターのようでもあり、ほんのりとミモレットの風味も。
ややツンとした平坦な刺激と塩、乱暴に言えば磯シェリー。
後半に薄いアプリコット、乾いた古木っぽさ、トルエンの甘香。
・・・そして何故か歌舞伎揚げを連想。
【味わい】
滑らかで、ややオイリー、くすんだ印象の口当たり。
みかんシロップと生キャラメルを表面に、ローストした麦が強く。
シリアルと薄いベリー系のジャム。徐々に穀物感がしっかりと。
舌が、ややクタッとしたオイリー感と淡い刺激に包まれる。
焦がした砂糖、僅かに干しブドウ、乾いた枯葉。
【フィニッシュ】
喉にシナモン、ジンジャーのような刺激、ドライな返り。
ハーブの風味が鼻に抜け、短いスモークチーズっぽい余韻。
正直、最初の香りの印象は決して良いものではありませんでした。
ある意味、ソサエティらしいエキセントリックな香り。
強めの酸っぱい香りと、粘りのある油脂感が・・・しつこい(汗)
ただ、飲んでみると予想以上に麦、穀物感が強く感じられました。
やはり塩気が支配的でしたが、フルーティーな酸味のようでもあり、
複雑でクセになる美味さとでも言いましょうか、面白い味です♪
バンクの、こういう側面も面白いな~と思いました。
というわけで(?)、冒頭に少し触れたランディ・ヴァンウォーマー。
カントリー、フォーク、そしてAORというキーワードに惹かれる方は
もうお馴染みかもしれませんね。
2004年に48歳という若さで夭逝してしまいました。
曲は、このバンクと同名のアルバム『The Vital Spark 』より
彼の代表曲の1つでもある『Just When I Needed You Most』。
このバンクと違って、繊細で温かい曲なのですが(^_^;)
どこか素朴な味わいがあるのは共通してるでしょうか・・・。
#スプリングバンク #キャンベルタウン