ついに70年代に入ってしまったGMのケルティック・ラベル。
これも月日の流れなのか・・・と考えさせられますが、
やはり、どこかで60年代のリリースを期待してしまいます。
リリースされれば、「またか」と文句も言ってしまいますが(笑)
美味いモノは美味いので、もうしょうがないですね。
あ、今日の記事は後半長いです(笑)
ロングモーン
1972 38年
G&M ケルティック・ラベル
(The Dram Taker's)
蒸溜年:1972年
瓶詰年:2011年1月10日
Cask No.1078
Bottle No. 166/410
1stシェリー・バット
53.9%
【色】
赤錆を連想する濃い琥珀色。
【香り】
鮮やかなフルーツ、キリッとしたパッション感。
完熟アメリカンチェリー、プルーン、クランベリーと薄い黒糖。
桑の実、白桃の種に近い部分の渋さ、奥行きが淡く透明感が強め。
焦げたアップルパイ。徐々に枯れ草も。
【味わい】
淡く繊細、非常に綺麗な印象で、刺激少なめな丸い口当たり。
初め黄金糖、干しブドウと完熟プラム、ピーチティー、濃いザラメ感。
熟れたピンクグレープフルーツにメープルシロップをかけたよう。
奥にライチっぽさを淡く感じながら、ビターチョコ、湿った古木。
【フィニッシュ】
ショウガのような温かい刺激と、植物系の苦みが残る。
焦げ焼きリンゴ、ザクロとチョコレート。繊細で鮮やかな細めの余韻。
ああ・・・美味いっすね♪
この路線、かなり好みです(^-^)/
良いですね、フツーに良いです。
恐らく60年代のような濃い目の風味ではないだろうと思ってましたが、
やはり、かなり鮮やか路線だと感じました。
それほど密度があるわけではないのですが、この鮮やかさは好み♪
ケルティックとしてのイメージとは少し離れたような軽やかさですが、
個人的には、とても美味しくいただけましたよ!
ごちそうさまでした♪
さて、前から思ってるんですが、このラベルの正式名称って何でしょうね?
ネットショップ、他サイトやブログ等でも「ケルティック」と呼んでます。
もちろん僕も。もう誰も疑うことのない一般的な名称ですよね。
で、少し前までは「Book of Kells」が正式名称かな?、と思ってました。
ラベル中央の銘柄が書かれている上部にも書かれていますしね。
ラベルの由来が『ケルズの書』ですので、名称としては納得なんです。
ところが、「Book of Kells」と書かれていないモノも。
このロングモーンのように書かれてないボトルもあるんですよね・・・。
ん~、じゃあ何なんだ??この違いは何??
・・・と、ラベル上部を見ると「The Dram Taker's」の文字が。
手持ちの写真を見る限り、たぶん全てのラベルに書かれてます。
これじゃないでしょうか??
たぶん、向かい合う男性の絵が「The Dram Taker's」なんでしょうけど、
この絵は「ケルズの書」の挿絵の1つなのでしょうか?
「ケルズの書」に関する書籍を持ってはいるのですが載っていません。
ただ、数年前に「Celtic Clipart」というサイト(現在は閉鎖)があり、
ケルティック・デザインをアレンジしたイラストが多数掲載されていて、
そのなかに、このラベルと非常によく似たデザインがあったんです。
(現在、そのHPが閉鎖されていて、断言できないのですが・・・)
なぜか、画像を保存してましたw
ね?似てるっていうか、ほぼ同じですよね。
特徴的な組紐文様が少ない点が違っていて、持ち手や足の交差が、
ちょうどラベルの絵と反転したものになっていますが。
一応、「The Dram Taker's」でググッてみると、
Whiskybase.comでは「The Dram Taker's」と書かれていました。
一方、WhiskyNotesでは「Book of Kells」となっています。
どなたか詳細をご存知の方、ぜひ教えてくださいm(_ _)m
#ロングモーン #スペイサイド