Rugged Mystic Jazz for TALISKER Kenichiro Nishihara 曲名リスト |
「シングルモルト・ミーツ・クラブジャズ」
ジャズを中心に、ソウル、ボサノヴァ、ヒップホップといった様々な要素を、
ポップなジャジー・グルーヴにアレンジさせ注目されているKenichiro Nishihara。
本作はタリスカーにインスパイアされたコンセプト作品です。
※試聴プレイリストが起動します。PC環境によって時間がかかることがあります。
その島は
渡りを終えた鳥のように翼を休め静かに横たわる
光を遮る雲は、荒々しい羽の性格を覆い隠す羽毛のように広がり
響く潮風は、力強い羽音を想起させ胸を騒がせる
一日のうちに四季が移り変わる流れの速さと
時間を超えた永遠の真理とが
醒めない魔法のように島全体を霧とともに包みこむ
本作は、Mccoy Tynerの名曲「Fly With The Wind」、Lonnie Liston Smith、
さらにはThe Policeのアノ大定番曲まで幅広くカバーし、オリジナル曲を含めた構成。クラブミュージックではありますが、非常にポップでキャッチー、いわゆる美メロ系です。
本作のイントロ#1「Introduction 57°N 6°W」。
スカイ島に打ち寄せる波と美麗ピアノが織りなすサウンドにスカイ島への思いを馳せながら、どこか寂寥感と孤高の存在感を感じさせてくれます。
続く#2「Fly With The Wind」は、もちろんマッコイ・タイナーの名曲ですね。
あの印象的なメロディーは、モダンジャズの中でもひと際鮮やかな存在感を放っていますが、スリリングで"うねり"のあるグルーヴ感、スタイリッシュなストリングスに惹かれます。
スタイリッシュでいえば#4「Every Breath You Take」は、まさにスタイリッシュなアレンジ。多くのアーティストがカバーしているポリスの大定番曲。
悪く言えば、ややありきたりな選曲な気もしますが、タリスカーにインスパイアされての選曲というのが、なかなかに興味深いです。
そして、アルバムのタイトルトラック#6「Rugged Mystic Jazz」。
ラテン・ジャズの小気味良いパーカッションとピアノの美しいリズムラインにのって、
トロンボーンの低いうねりと、フルートの鮮やかに跳ねるようなキレ・・・。
なるほど、タリスカーの1つの側面を見事に表現している気がします。
何かにインスパイアされるって、人それぞれで凄く難しいと思います。
こういったクラブ・ミュージックに慣れていない方にとっては、イマイチしっくりこないかもしれません。その辺は好みにもよるんでしょうけど、個人的にはアリかな~と。
家飲みBGMの1つとして、ぜひオススメしたい1枚です。
味覚や嗅覚だけではなく、聴覚でもモルトを感じるって素敵ですよね!
こういった1つの銘柄に絞ったコンセプトアルバムって、あまり聞いたことないですし、このアルバムから刺激を受けて、自分にとってタリスカーからインスパイアされる曲は何なのか、お好みの曲を探してみるのもいいかもしれません。
もちろん、この手の美メロハウスが大好きな方にも、シングルモルトに関係なくオススメしたいところ。そこから「じゃあ、タリスカーってシングルモルトを飲んでみようかな」と思う方が増えるといいですね♪
さて、皆様がタリスカーでインスパイアされた曲を挙げるとしたら?
このモルトにはこの曲がピッタリ!・・・そういう曲は?
そんなことを考えながら飲むのも楽しいかもしれませんね(^-^)/
#お役立ち