ダンカンテイラーのピアレス・・・RARE AULDより。
写真は去年のものですが、ちょうど未掲載でしたので紹介♪
実は、ここ数カ月で2度ほど遭遇している何かと御縁のあるボトル。
本ボトルがボトリングされる1カ月前に、カスク違いで50.7%がリリースされていますね。そっちの方は、もう全然見かけなくなりましたが、こちらは何故か最近になっても飲めてしまいました。
ネットでも、探せばまだ売っている様子です。
クリーン、メロウ、スムース。
フルーツとナッツの複雑な絡み合い。
いくつかの個性を感じながらも、全体のバランスがとても良いリヴェット。
いかにも長熟リヴェットらしい上品さを持ったボトルです。
グレンリヴェット
1970 39年
ダンカンテイラー ピアレス
(RARE AULD)
蒸留年:1970年2月
瓶詰年:2009年4月
Cask No. 2004
Bottle : 203/279
48.6% バーボンカスク
【色】
やや赤みを帯びた鮮やかな琥珀色。
【香り】
しっとりと上品ですが、端正さよりは厚みと深みのある香り。
木イチゴ、ザクロ、完熟グァバのような粘りを感じる芳香。
表面に薄いバナナの皮、ナツメグ、濃い目な甘い香りです。
ゴムにも近いような樹脂、古い机、濡れたボール紙っぽさ。
フレッシュなフルーツ感よりも、しっとりとした熟成感。
【味わい】
滑らかでクリーミーな口当たり。
完熟スモモ、プラム、僅かにイチゴミルクチョコレート。
ミルクキャラメルのような甘さ、白い花。
ココナッツとアーモンドのような風味が口中に広がり、
ペタッとしたオイリーさも感じられる舌触り。
ほんのりとスモークを感じながら、レモンケーキ、モモ缶詰。
徐々にサンダルウッド、黒糖っぽい爽やかな風味。
【フィニッシュ】
刺激は少ないですが、ショウガのような温かみのあるスパイシーさ。
滑らかで、鼻奥に伽羅香っぽさが残ります。滑らかで豊かな長い余韻。
非常に滑らかです。
決して重厚というわけではないのですが、しっかりとした輪郭と十分な厚みは感じられると思います。ややオイリーさを感じるようなクリーミーな味わいが印象的でした。
冒頭で少し書いた、本ボトルより1カ月前にボトリングされたリヴェットは、
「2009年3月ボトリング Cask No.2011 50.7%」です。
本ボトルと比較すると、あちらの方がハチミツとパッション感が強く、モモや若いパパイヤの風味もあったように思います。
ハッとするような美味さは「Cask No.2011」の方で、本ボトル「Cask No.2004」は真っ直ぐ優等生な美味さ・・・でしょうか。もしかしたら、この辺が好みを分けたのかもしれないですね。
#グレンリヴェット #スペイサイド