モルト・オブ・スコットランド。
2009年設立、ドイツ発の新しいボトラーズですね。
拠点はチェスター・・・スコットランドじゃないんですね。(別にいいケド)
昨年(2009年)にリリースを開始していますが、その名をドカンと知らしめたのは、
おそらくこのボウモアの存在ではないでしょうか。
実はこのボトル、ある方の強力なプッシュで飲んだもの。
地方に住んでいると、新しいボトラーズに出会える確率はかなり低いんです。
出てきても、一瞬これが何だったか思い出すのに一苦労。
何でも、リリース後すぐに評判になり、即売切れ→高価格化したそうで・・・。
で、絶対美味いと断言して勧めてくれたので迷わずいただくことに♪
勧めていただいた方とは、以前から好みが似てるかもな~と思っていたので、かなり期待大でした☆
ボウモア
1995 14年
モルト・オブ・スコットランド CLUBS
蒸留年:1995年5月25日
瓶詰年:2009年11月
リフィル・シェリー・バット
Cask No.113
Bottle 141 / 316
56.7%
【色】
クリアなオレンジ、ややピンクっぽさもある鮮やかな褐色。
【香り】
鼻先にツンと溶剤っぽい香りを微量に感じながら、強い甘い香り。
ミルクキャラメルのような甘さ、アプリコット、爽やかなキレ。
グレープフルーツのワタ、乾いた岩礁っぽさに淡いピートの香り。
軽やかですが、甘さの中に熟成感のある複雑な香りです。
軽いスモークを中間に、イチジク、クランベリー。
【味わい】
軽く滑らかで、僅かに粘性のある口当たり。
ジュワッと、若く繊維質のあるマンゴーの果肉、パッションフルーツ。
これらトロピカル風味と、ベリー系の甘渋い風味、完熟スモモ。
軽く湿った灰っぽさを帯びた磯の風味、淡い出汁系。
柔らかで爽やかな風味なのに、じんわりと舌にスパイス。
キャラメルとザラメが強くなってきます。
【フィニッシュ】
固く遠くに感じるスモーク、柔らかいスパイシー、麦のイガイガ感。
一瞬パフュームか?と思わせる、ごく微量の洗剤と白い花を鼻奥に。
渋いフルーツ系、長くゆったりとした余韻。
軽やかで爽やかさがありながら熟成感もあり、滑らかさも同居している印象。
テイスティング・コメントで挙げた様々な風味が、複雑に溶け合っています。
何か1つが突出しているわけではなく、それぞれが上手く絡み合っている感じです。
なるほど~これは美味いですね♪♪
明らかに現行ボウモアの酒質。
それにしても、表面にトロピカル感がハッキリ感じられるのは面白いですね。
バシッとジューシーに感じるのではなく、じんわりと広がる印象でしたよ。
フィニッシュに一瞬だけ感じたパフュームっぽさは、本当にごく僅か。
麦のイガイガ感と渋いフルーティーさが優先的でした。
溶剤系の甘い香りとシェリー由来の風味、柔らかい磯の感じの混ざり具合に
そういったニュアンスを感じたのかもしれません。
こういう軽く爽やかなのに複雑で豊かな風味って、飲みごたえがあるのに、まったく飲み疲れないからイイですよね。ごちそうさまでした☆
#ボウモア #アイラ