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ボウモア 1966 43年 DT スペシャル・ピアレス

もしも、仕事が休みじゃなかったら。
もしも、前日にお花見会に誘われてなかったら。
もしも、イベントの案内を読んでいなかったら。

どれが欠けていても、きっと飲んでいなかったと思います。
僕の中では、きっぱりと飲めないモノだと諦めていたわけですから。

無かったことを想像するのはいけないコトなんでしょうけど、全ての条件が合致し、
むしろ僕をソレに向かわせたとしか思えないようなスペシャルな幸運を掴んでしまったからには、もう突き進むしかないわけで、その幸運を思い出すと、つい「もしも・・・」を想像してしまいます。

・・・ちょっと言い過ぎ?(笑)

と・に・か・く。
飲みましたよ♪ ええ飲みました!飲んじゃいましたとも!

ボウモア
1966 43年
ダンカンテイラー スペシャル・ピアレス

蒸留年:1966年5月4日
瓶詰年:2009年9月3日
カスクNo.3313 44.9%

【色】オレンジを含んだ鮮やかな琥珀色。

【香り】
広がりは穏やか、バナナとシナモン。
非常に複雑な香りで、様々な香りが一気に主張してきます。
グレープフルーツのようなシトラス系の奥からバナナの芳香、
蜂蜜のような甘い香り、若いパッションフルーツ。
マンゴー感は控えめで、予想以上にミント風味・葉。

【味わい】
口当たりは非常にクリアでスムース。
スッと口に入り、やや固まりのある広がりからストンと舌の上に乗る感じ。
最初はパパイヤをメインに、グァバとアセロラのミックス。
遅れて舌の奥からジュワッとマンゴー感が滲み出るが控えめな印象。
淡く湿った紙を燃やした灰くらいの僅かなスモーク感。
煎ったアーモンド。完熟スモモまたはアメリカンチェリーを連想させるフルーティーな渋み。渋みは同時に塩気も伴っているように感じました。

【フィニッシュ】
喉にヒリヒリと刺激を感じ、シナモン、温かさのあるスパイシーさ。
穏やかで僅かなスモークと共に、上あご・鼻奥でマンゴー感。
長くフルーティーな余韻、その後に残るザラメのような甘さが上品で素晴らしい。

美味さは申し上げるまでもなく、ですが・・・複雑。
もちろん、1本買って、じっくり何度も飲めばハッキリと見えることもあるのかもしれませんが、それは僕には到底ムリな話ですので、特に感じた印象をいくつか書き留めておきたいと思います。

まず濃密なトロピカルではなくて、シトラスのニュアンスを帯びているように感じました。
次に、清涼感をも感じさせるミンティーな香りに驚き、暖かなスパイシーさもありました。
そして塩気はフルーティーな酸味を連想させ、同時にフルーティーな渋みが印象的でした。

・・・もうムリですって(笑)すいません。

いずれにせよ貴重な経験をさせていただきました。
ごちそうさまでした♪♪


<追記 4月14日(水)>
このテイスティングについて、4月8日にTwitterで補足しました。
夜中にコッソリ書いたのに、しっかり見られてまして(笑)、せっかくなので記録という意味も込めて、追記させていただきたいと思います。

以下、Twitterの原文のままです。(投稿順)
お見苦しい書き方かもしれませんが、個人的な「つぶやき」ですので御了承ください。

さて「ボウモア’66スペシャル・ピアレス」のテイスティングをブログにアップしたんだけど、正直もう少し書いておけば良かったかなとも思ったり。少しここで補足しとこうかな。

今回の「ボウモア’66」をテイスティングするにあたって、最もl僕が注意を払ったのが、絶対に「南国系」と一括りにしないことだったんだ。自分自身への縛りとして。

香りについて言えば、シトラス(柑橘系)の要素がすごく印象的だったと思う。マンゴー香と麦芽香、そこにシトラスが加わり、まるでバナナのような芳香だった。

そこにシナモン。最初はコメントに「ニッキ飴」って書こうとしてたw何よりも驚いたミントの香り!ホントに鼻にスーッと入ってきた時はビックリしたな。

味については核にマンゴーがあって、他の色んな風味と合わさる事で色んなトロピカル・フルーツを連想させたんだと思う。軽くパパイヤを感じ、後からグァバのねっとりとした濃さ、酸味と混ざってアセロラ・・・みたいな。

味に関してもう1つ。独特なフルーティーな渋味。例えば完熟スモモ。あの口をキュッとすぼめたくなる様な渋みが舌の両サイドに感じられた。でもすごくジューシーだったから「完熟」を頭につけたんだけど。

比して2007年の「ボウモア’66ピアレス41y」が脳裏をかすめたっけ。あれは濃密なマンゴーの果肉っぽさとネーブル・オレンジっぽさが、すごく印象的だった。それを思い出したから、今回のがシトラス(柑橘系)寄りだと感じたかもしれない。

スモーキーというには控えめで、磯の焚き火というには穏やかすぎた煙感。ボウモアのソレと、すぐ分かるんだけど、シトラスを帯びたトロピカル・フルーツには相応しい風味だったと思ったな。

いずれにせよ得がたい貴重な経験をしたのは確かで、わざわざ静岡から上京した甲斐があったのは間違いない。美味くて当然というのは失礼な言い方かもしれないし、何しろ比較対象が少ない僕にとって稀有な1杯だったことは事実なんだ。

というわけで深夜に「ボウモア’66スペシャル・ピアレス43y」の補足でした。見てる人いないと思うけどw一応記録として・・・ね。う~ん、凄いのに出会った時にも、細かい描写ができる人になりたいな。もっと勉強しなきゃな!←たくさん飲むっていう意味ww

#ボウモア #アイラ

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