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ブナハーブン 1973 35年 エクスクルーシヴ・カスク

クリエイティブ・ウイスキー社の「エクスクルーシヴ・カスク」シリーズより。
ピカピカのシルバーラベルが眩しい、ブナハーブンです。
初めて見たときは、とにかく目立つラベルにビックリしてしまいますよね。
このラベル、アルミなんですって。

ボトラーズのクリエイティブ・ウイスキー社は、イギリスにあるボトラーズ。
あのスコットランドの国旗をモチーフにした、大胆なラベルの「エクスクルーシヴ・モルツ」シリーズが有名ですよね。その後は鳥をモチーフにしたラベル、さらにシンプルになった(やっぱり鳥)ラベルへとデザインを変えています。その真意は僕には分かりませんけど、ラベル変えすぎー!・・・とは、正直思います(笑)

さて、今回ご紹介するブナハーブンは、「エクスクルーシヴ・カスク」シリーズの第1弾でリリースされたもの。第2弾では、それぞれのボトルが違った樽でフィニッシュされてますが、この第1弾では、すべてアメリカン・オークで約3ヶ月フィニッシュされてます。若いのにウッディな熟成感が得られる・・・らしいです。
確かに・・・というか、飲んでみると不思議な感覚になりますね。
これは長熟なので、ニュアンスは逆なんですけど。

ブナハーブン
1973 35年
エクスクルーシヴ・カスク

蒸留年:1973年
瓶詰年:2008年
アメリカン・オーク・フィニッシュ 40.8%

ギリギリ40%という度数のせいか、かなりサッパリな印象です。
飲みやすさバッチリで、グイ飲み仕様・・・あ、35年長熟だった(焦)。
それにしても、普段フラッシュを使わない人にも、フラッシュを使って撮影する人にも、このラベルは天敵かも。撮り方が悪かったら、僕の写真のように、全然カッコよくない写真になっちゃいます(笑)

【色】
すごくクリアで透明度の高い、鮮やかな琥珀色。

【香り】
平坦で薄い直線的な香り。
生キャラメル、ガムシロップ、バニラアイスのような甘さがフワっと香り、
徐々に焼きたてのトーストに、薄く蜂蜜を塗ったような風味が広がります。
つまり穏やかで豊かな穀物と、バニリックな香り。
そこに樹液の甘香、メープルシロップのニュアンス。
僅かに木屑のような感じも。

【味わい】
スムースで非常にスッキリとした飲み口。
まず爽やかなバニラの風味と、メープルシロップが染み込んだパンケーキのよう。視点を変えると、ピーナッツとザラッとした麦の風味。
フルーティーな風味は僅かにシトラス系。
ほんの少しだけミルキーなニュアンスが感じられ、すぐに消えるのが面白いです。徐々に湿った土埃っぽさが奥から現れますが、クセを感じない程度。
・・・ピート、入ってますね。ちょっとだけ。

【フィニッシュ】
やや温かさのある穏やかなスパイシーさが鼻に抜け、同時に乾いた古い樹皮。
再び豊かな麦の風味を十分に感じ、薄いがしっかりと続く余韻。

サラッとしていて、若々しい平坦でクリアな風味、程よくスパイス感もあるのに、しっかりと熟成感も感じられる、不思議な雰囲気の味わいでした。熟成感は長熟だから当然といえば当然なんでしょうけど、それだと逆に若々しく感じられるのが不思議に思えてくるんですよね。決して枯れた印象ではないトコロが面白いです。

同じ1973年蒸留の35年で、ウイスキー・エージェンシーのもありますよね。
アレは、個人的には土埃っぽさが強く感じられ、喉に引っかかる印象がありました。
甘さもペタッと貼り付くような感じでした。

どちらも美味かったし、個性の向きが違うので比較は出来ないんですが・・・。
皆さんは、いかがでしたでしょうか??

・・・つーか、ケルティック・ハートランドのブナハーブン飲んでみたいな~
34年表記ですけど、1973/2008ですよね?
試せると、また違った角度で愉しめそうです♪

#ブナハーブン #アイラ

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