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グレンファークラス 1965 43年 Old&Rare

今回も、前回のポートエレンと同じBarにて。
こちらも初見では拝見するだけで、再訪した際にオーダーしました。

ボトルには、こう書かれています。
『Probably Speyside's Finest』
OMCにもありましたよね。
だからかな?忘れるはずも無くグレンファークラス♪

それが分かっていたからでしょうか。
 「すいません、Old&Rareのグレンファークラスをお願いします」
と言ったんですね。
そしたら、どうやら分からなかったらしくて探すのに手間を取らせてしまいました。
年齢・経験ともに若いバーテンダーさんだったのと、モルトは勉強中だったようです。
あいにく初回訪問時にお相手いただいた方が休みだったのが誤算でした。
ま、グレンファークラスって書いてないですしね。
その辺は僕的に問題ナシです。

結局、「あのポートエレンと同じボトルです」
と僕が言って、出していただきました。

誤解の無いように申し上げますが、決してイラッとしたワケではないんです。
僕の言い方も不十分でしたし、僕との会話がきっかけで彼らも覚えたでしょうし。
それにギクシャクした空気じゃ楽しくないですしね♪
そんな感じのヤツです、僕。(お気楽者)

グレンファークラス
1965年 43年
ダグラスレイン
Old&Rare

蒸留年:1965年
瓶詰年:2008年
51.9%

さて、長熟ファークラスです。
自然と背筋がピンとなっちゃいます。
43年間の長い年月を経て、今こうして僕の目の前にある。
そのことに対する敬意と感謝・・・ですね♪

【色】
紅茶を連想する鮮やかながら陰影の深さを感じる琥珀色。

【香り】
強いオレンジのような香りが広がり、爽やかながら濃い芳香を感じます。
みかんゼリー、カモミール、濃いオレンジティー。
続いて柔らかで力強い木香。杉っぽさ、竹細工。
ハッキリとした輪郭を持つシャープな印象。
遅れて徐々にメープルシロップやミルクチョコを少しだけ。

【味わい】
やや湿った口当たりと強いクランベリーのような果実味。
温かなスパイシーさはショウガのようです。
アプリコットのニュアンスと、紅茶葉のクリアな風味を感じつつ、
濃いめのシロップ、樹液感たっぷり、糖蜜。
フルーツタルト、角が無い円熟味。
全てにおいて優しく静かな雰囲気ですね。

2~30分放置、完熟リンゴ風味へと変化していきます。

【フィニッシュ】
ややスパイシーでジンジャーっぽさが舌に残ります。
色んなドライフルーツが鼻に抜けていき、長く穏やかな余韻。

 
最初は思った以上にライトな印象。
一瞬、僕の中のファークラスのイメージが、「アレ?」と言ってました(笑)
が、決して薄いとかではないんです。
しっかりとした輪郭を持ち、バランスの良さが心地よい1杯。
静と動でいうなら、間違いなく『静』。

で、控えめで大人しいかと思いきや、実は、しっかりとした自己を持っている。
そんな印象の1杯。

美味いです。そして何よりも楽しくなりました♪

#グレンファークラス #スペイサイド

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