以前、同じピアレスのプルトニー(1977 26年)を紹介しました。
それよりも、ずっとライトでフレッシュなプルトニー。
僅かな塩気は爽やかな柑橘系の酸味へ、そしてあのピアレス味。
そう、ピアレス味としか形容できない、あの摩訶不思議なトロピカル風味。
それがピリッとした刺激と相まって、さらにフレッシュさを感じさせます。
1989 18年
ピアレス・ダンカンテイラー
蒸留年:1989年1月
瓶詰年:2007年4月
58%
個人的にはフレッシュさが強くて、逆に言うとピアレスにしては"薄い"印象でしたが、中辛口なアルコール感とトロピカルな風味が、素晴らしい華やかさを感じさせる1杯でした。
【色】
やや銅色のニュアンスを感じるイエロー・ゴールド。
【香り】
グレープフルーツのような爽やかな柑橘系の香り。
やや強めのアルコール感とトロピカルな香りが相まって、
フレッシュさを強く感じます。
甘いが非常にライトな香りですね。
バナナ・チップのようなカリッと程よく甘い香り。
植物、ハーブのようなすっきりとした爽やかな香りもあります。
【味わい】
口当たりは軽やかでシャープ。思った以上に辛口な印象。
ピリッとジンジャーの刺激が唇と舌に感じられます。
そこから一気にトロピカルな味わい。ピアレス味。
シロップ漬けのパイナップル、パイナップルの缶詰のよう。
ほんのりと桃の皮、軽いナッティーな味わいがあります。
しばらくすると軽くオイリーな面も。
【フィニッシュ】
奥から上ってくるスパイシーさが温かく、クリーミーな余韻。
シャープでカリッとした印象と、爽やかなトロピカルの風味が感じられ、フィニッシュで滑らかなクリーミーさを感じるのが面白いですね。
ピアレスにしては、かなり軽やかな部類に入るのかも。
プルトニーが本島最北端にあるのは有名な話ですね。
海の近くにあることから、特にオフィシャルにおいて、潮の香りを感じることもありますが、このピアレスは柑橘系の酸味のような味わいになっていると感じました。
樽による個性の違いって、本当に面白いですよね。
だからこそ追いかけたくなりますし、きっとゴールなんて無いのかもしれませんね。
そこが楽しいんですが♪
#プルトニー #ハイランド