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グレンロセス 1990 14年 エイカーダイク

個人的にはシェリーがバンバン効いているモルトは、あまり好みではないんです。
もっと細かく言うと、深く濃いエグみのあるやつ、ですかね。
ごく稀にですが、やたら甘ったるくて(嘘臭さを感じるほどに)、その味しかしないなんて場合もあったりして、正直困ってしまいます・・・。
(ありがたいことに、マズッ!っと思ったことはないですが)

さて、エイカーダイクのグレンロセス。
シェリーウッドと銘打っている通り、かなり鮮やかな紅。
エイカーダイク社は、ダグラスレインの関連会社で、看板シリーズ(?)の
"A Single Old Malt Cask"は、OMCの流れにあって、よりオリジナリティを追求したボトリングになっているとのこと。

僕の苦手なタイプかと思いきや、パワフルながらフレッシュな味わいにビックリ!!
たまには、こういうのもイイかも~♪
なんて、つい思ってしまいました。

グレンロセス
1990 14年
エイカーダイク

蒸留年:1990年
瓶詰年:2004年
シェリーウッド 56.6度

トップから香りと味わいを強く感じるモルトと、遅れてフィニッシュ近くから味わいがジュワッと出てくるモルトってありますよね。これは間違いなく前者。

【色】
間違いなくシェリー樽を確信させる紅。

【香り】
クランベリー・ジュースのような甘酸っぱいフルーティーな香り。
ラムレーズン、ブドウ系の甘い香り。
さらに、いちごジャムっぽい香りもあります。
総じて甘ったるい香りですが、奥に僅かな乾いた樹皮のようなニュアンス。
湿り気を感じる香りですね。少しだけフローラルな印象。

【味わい】
滑らかで粘りを感じ、ややオイリーな飲み口ですが、しつこさは感じさせず。
すぐにシェリーの強い風味とベリー系の味わいが一気に広がります。
クランベリー、チェリーなどのフレッシュなフルーティーさ。
非常に華やかですね。続いて水飴のようなトロッとした甘さが舌に貼りつくよう。
同時にカスクの強さも現れ、ジンジャーのような味わいも。

【フィニッシュ】
非常に長い余韻。フレッシュな甘さが鼻に抜けていきます。

色や香りから想像していたのと違ったのは、やはりフレッシュさです。
甘さ強めながら、フレッシュさのおかげで華やかで元気のある印象でした。
加水すると甘い香りのみが際立ってしまったので、カスクの強さも感じながら
愉しむとイイかもしれないな、と思いました。

ただ1点だけ疑問が。
エイカーダイクの"A Single Old Malt Cask"って、それぞれの銘柄でラベルの絵が違いますよね。ロセスは帆船。
ですが絵の位置が違う気がするんです。
別の店で見た時には、もっと上に描かれていた気がするのですが・・・?
かなり以前の記憶で写真も残っていないので不確かなのですが。
どなたかご存知の方、情報お待ちしています。

#グレンロセス #スペイサイド

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