The Scotch Malt Whisky Society(以下ソサエティ)のモートラック。
カスクストレングスでアルコール度数は60.9度。
蒸留年は96年9月、ボトリング数224本。コード76.51。
ソサエティは、すべてコード・ナンバーで管理されていて、蒸留所名がボトルに書かれていないのが特徴です。蒸留所名に捉われずにモルトの味わいを愉しむ、ということなんですね。
さらに、ソサエティの商品を購入するには会員になるのが必要…というわけで、飲むには会員になるかBarに置いてあるものを飲む、ということになります。
このモートラック、10年という比較的若いモルトのためか、フレッシュで華やかな甘さを感じました。
モートラック10年
スペイサイドの古典的銘酒、ジョニー・ウォーカーの原酒の1つとして知られるモートラックは、バランスのとれた深いコクと、ゆったりとした甘さが心地よい銘柄ですよね。
僕も個人的に好きな銘柄なので、オーダーした時からウキウキ♪(笑)。
【色】
淡い黄金色。
薄暗いBarの明かりに照らされた色は、少し黄色がかっているような気がします。
【香り】
非常に華やかでフルーティ。
カスクなので少しスパイシーな香りも感じますが、林檎と蜂蜜を合わせたような爽やかな甘さがあります。柑橘系、オレンジとレモンの中間のようなジューシーな香りです。
【味わい】
最初はそれほど甘さを感じることが無かったのですが、徐々に華やかで爽やかな甘い香りが広がりだします。口当たりはややドライですが、60度を感じないほどスムースです。
スッと口に入って、林檎やアーモンド、生キャラメルに近い味わいが口中に広がり、舌の上シナモンのようなスパイシーさが残ります。
【フィニッシュ】
酸味を伴う柑橘系の軽やかな余韻を先頭に、ほんの少しシェリー、ミントのような爽やかさが感じられます。
加水すると飲みやすくなるのですが、甘い味わいが抑えられ、華やかな香りが引き立ちます。
どちらかというとストレートの方が断然美味しい印象でした。
チェイサーで舌への刺激を和らげながら香りを楽しみたい1本です。
ちなみに、ソサエティの公式サイトによるテイスティングは…
フルーツと噛んだ鉛筆
マルコム2世は、 ここで聖モルアグに祈った後、デン族の司令官エネタスを馬から投げ落とし、絞め殺すことで、戦いの流れを変えた。
この青みがかったゴールドのサンプルはリフィルバレルで、フルーツの棒つきキャンディー、グリーンバナナ、キーウィ、パイナップル、 柑橘類、草やバタースコッチエンジェルデライト(お菓子の名前)の香りがする。加水前の味は甘く、カレー風味の林檎の辛さ、シナモン、ピクルスになったチリ。加水するとラバーのかすかな香りやドクターペッパーの興奮するような香、時間が経つと熟したメロン、ペッパーミントやタバコに変わる。ここで味は熟れたイチジク、さいの目に切ったパイナアップル、噛んだ鉛筆になる。
よく分かりません…orz
…テイスティングって難しいですね。
結局は自分が感じた印象が大事だと思うんですが、いろんな味わいの表現ができるようになるには、いろんな味を知らなければいけないと常に思い知らされます。
#モートラック #スペイサイド