「アレ、何ですか??」
と、指をさしてマスターに尋ねた、明らかにオフィシャルっぽいボトル。
駆け出し初心者の僕は、オフィシャルすらまともに飲んだことのないものも多いのですが、名前すら全く知らないモノも当然あるわけで…。
フェッターケアン12年 ハイランドモルト。
「まぁ、地味だからねぇ。置いてないとこも結構あるんじゃないの」
マスターのフォローに感謝しつつ、その名を初めて知ることになりました。
知らないと知りたくなる、というわけで家に帰って「モルトウイスキー・コンパニオン」で検索。
「以下、モルトウイスキー・コンパニオンより抜粋、要約」
東ハイランドにある蒸留所で、ヴィクトリア女王の首相を輩出したグラッドストーン家の敷地内にある。村の名前が蒸留所の名前の由来。1824操業。12年熟成の「フェッターケアン1824」は、10年に代わるものとして売り出される新しいシリーズ。
なるほど。テイスティングを見ると、以前は「オールド・フェッターケアン」と呼ばれていたんですね。そして、この12年がスタンダード商品であること、日本向けにカスクも出ていることが書かれてあります。
以上、初心者のお勉強でした。
さて、飲んだ感想は…
【色】
薄いゴールド。あまりクリアな印象は受けませんが、落ち着いた色合いです。
【香り】
ナッツの香ばしさが特に強く感じられます。
ピスタチオの皮、カシューナッツを合わせてような香りです。
草っぽい香りや木香があって、畳店や材木店の前を通り過ぎる時の香りに近い印象。
かすかにパイナップル、バターキャンディ。
【味わい】
非常に軽快でスムース。すごく飲みやすいですね。
複雑さは無く、香りをかいだときのままの味わいが口の中に広がります。
少し深く探っていくと、ほんの少しバニラのような甘さもありますが、全体的に細い印象です。
それにしても飲みやすいですね。
ナッツの香りが強く、少しオイリーで甘さに欠け、個性が弱い気もしますが、全体的にスムースでライト。
【フィニッシュ】
これまた柔らかなナッツの香りがほんのり感じられる程度。
最後に少しだけレモンのような爽やかさ。
最初の1杯、または家飲み用ですね。
なんといってもコストパフォーマンスが良いです。
まだ飲まれていない方、お近くのBarに置いていないという方も手が出しやすい価格ですよね。
フェッターケアン蒸留所
#フェッターケアン #ハイランド