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ストラススペイ 1971 34年 DC

ディスティラリー・コレクションの「ストラススペイ1971」
1971年1月蒸留、2005年ボトリング、34年。
この「ストラススペイ」、中身は「グレンファークラス」です。
どうしてグレンファークラスが「ストラススペイ」という名前でリリースされたのかは不明ですが、スコットランドの曲にストラススペイというフィドルの曲調があるので、そっちが名前の由来なのかもしれません。

濃いシェリーの風味を感じながらも、フレッシュさと力強さのある味わいのシングルモルトです。

ストラススペイ
1971 34年
ディスティラリー・コレクション

G&Mの「プライド・オブ・ストラススペイ」は、ヴァッテッド・モルトです。
G&M社の方は「ダルウィニー」が蒸留所の設立当初に「ストラススペイ蒸留所」と呼ばれていたことに由来しているようです。
このこともあって、「プライド・オブ・ストラススペイ」が「ダルウィニー」だという話も聞いたことがあるのですが、「プライド」シリーズはヴァッテッドなんですよね。

話が逸れました。

写真を見ても分かるように、シェリー樽をはっきりと意識させる濃紅のモルト。
これだけ濃い色をしていると、あのゴム臭とも言えるような香りや味わいがあるだろうな…と不安になってしまいます。
と言いますのも、実はあまりシェリーの強いのが苦手なんです。

ところが…。

【色】
イチゴジャムのような赤と、クリアな紅茶お連想させる琥珀色

【香り】ベリー系の酸味を伴うフレッシュな香りを強く感じます。
どっしりと重たさのある甘い香りではなく、華やかで、思ったよりもフルーティな香りの方が強く感じました。すごくシェリー酒に近い香りです。
ほのかにスモーク香が感じられるところが、甘さの中に力強さが加わっている印象でイイですね。

【味わい】
飲み口は、まろやかでスムース。ややオイリーさを感じます。
いちごジャムのような味わいに、しっかりとした熟成香があり、続いてメープルシロップの香りが口中に広がります。
2口目、3口目と、飲むうちにクランベリーっぽい味わいを感じてきます。

【フィニッシュ】
甘く豊かな余韻が長く続きます。

意外だったのは、香りに比べて味わいに濃い甘さを感じなかったこと。
もちろん、シェリー風味の濃いモルトだということに変わりはないのですが、
爽やかなフルーティさがあって、個人的には非常に好印象でした。

#グレンファークラス #スペイサイド

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