キャパドニック1968 38年　ピアレス・ダンカンテイラー

キャパドニック。
グレン・グラントの兄弟としても有名ですよね。
でも、どれを飲んでもグレン・グラントと兄弟とは思えない、全く異なる味わい。
兄弟が違う個性を持つのは、何も人間だけではないようで・・・。
ちょっとヘンなコト考えちゃいました（笑）

「うわぁ～ものすごく瑞々しいな～♪」
というのが、第一印象でした。
おなじみの（？）南国系のフルーティーさと併せて、麦芽風味もたっぷりで、
芳しいだけではなく、飲みごたえもしっかり。

これはイイですね♪

（どうせ、絶対に美味いに決まってる・・・）
なんて思ったら失礼かもしれませんね（笑）
でも、飲む前に、ついついそんなコトを考えてしまいます。
安心感の成せるワザ・・・といったトコロでしょうか。

【色】
やや濃いめの紅茶のような鮮やかさと深みを合わせ持った琥珀色。

【香り】
トップにマンゴーの皮のような瑞々しい南国系の香りと、
その奥に滑らかでクリーミーな桃、ホワイトチョコのようなニュアンス。
爽やかな柑橘系の酸味が、グレープフルーツのようです。
鼻の奥に感じる麦芽の風味が、やや遅れて感じられます。
マンゴーのタルト、ミックスされたドライフルーツ、バニラ。
全体的に距離感のある香り。
この"間"が繊細で柔らかな印象を感じさせます。

【味わい】
滑らかでスッキリとした飲み口で、意外とシャープ。
完熟パイナップルの甘さとイチゴの甘酸っぱさが口中いっぱいに広がり、
梨やメロン、パパイヤのようなジューシーな味わい。
バターピーナッツのように滑らかで香ばしいナッツ系の風味、
舌に微かに残る辛さが、味わい全体をさっぱりと引き締めている気がします。
フルーツ・フレーバーの水のように適度な甘さでスイスイ飲めてしまいます。

【フィニッシュ】
伸びやかなフレッシュでトロピカルな余韻。
口中はサッパリとしていますが、グラスには濃い目の甘さが残ります。

トロピカルな香りに包まれて、一呼吸置いて現れるナッティさ、サラッとした味わい。
うん、スッキリとしていてイイですね♪
それでいて、しっかりと噛み応えのあるような味わいもあります。
ビックリはしませんが、嬉しくなっちゃう美味しさ。

１９７０（３４年）、１９７２（３６年）と比較すると個人的にはコッチが好みかも♪
あ、でも１９７２年（３６年）なんかは、絶妙なしっかりとしたボディもありましたしね・・・。
う～ん、やっぱり比較できないっす（汗）
皆さんはいかがでしょうか??

#キャパドニック #スペイサイド