去る22日に開催された「ウイスキー・マガジン・ライブ2009」
前日のBar訪問記にすっかり時間を取られてしまいましたが、訪れたBarの皆様に感謝したかったので、その点お許しください。
さて、前日は結局2時頃に就寝してしまったのですが、マガジンライブ当日は無事に7時ごろ起床できました。
鏡を見ると、目が真っ赤でしたが、アルコールが全く残っていなかったことに我ながら感心(笑)。
宿泊先のホテルから会場までは、りんかい線で約10分程度。
シャワーを浴びて、食事をしても全然楽勝ですね。
それでは、さっそくレポートしたいと思います。
マガジンライブは初参加でしたので、少々興奮気味でビッグサイトに到着。
到着した時刻は10:15分くらい、開場15分前でした。
さっそく会場内へ行ってみると…
人多すぎです(笑)
でも、こんなモノじゃなかったことを後になって思い知らされるわけで。
会場入り口前では、バグパイプでお出迎え。
バグパイプって面白いですよね。
伸びるような低音がベースのリズムで、中・高音域でメロディを奏でます。それを指だけでやってしまうわけですから、大変な技術です。
演奏が終わって、いよいよ開場。
オープニングセレモニーでは、主催者ダミアン・ライリー・スミス氏や、ウイスキーマガジン・ジャパンの編集長デイヴ・ブルーム氏の挨拶が行われていました。
(写真左 ダミアン・ライリー・スミス氏)
(写真右 デイヴ・ブルーム氏)
さて、僕は1回目のマスタークラスがあったので、試飲会場を後にして、マスタークラス会場へ向かいました。
マスタークラス-1 ダンカンテイラー
ダンカンテイラーの代表取締役ユアン・シャーン氏とセールスエグゼクティブのマーク・ワット氏によるセミナー。
あのダンカンテイラー社のトップによるセミナーということもあって、セミナーは緊張感溢れるもの…かと思いきや、ジョークを交えた和やかなムードでした。ユアン・シャーン氏によるダンカンテイラー社の歴史、蒸留所から買い付けた樽を、そのまま蒸留所内で保管することで蒸留所独特の個性を保っていること、木の品質管理を徹底していることなど興味深い話がありました。
ユアン・シャーン氏
マーク・ワット氏
また、気になるハントレー蒸留所についても触れていましたが、明確な商品情報というよりは、ダンカンテイラーが蒸留所を建設するということが業界でどれほど重要かを強調するものでした。
「蒸留所建設には皆さんの支持が必要。
ウイスキーをどんどん飲んでください。
もちろんウチのだけをね♪
ウチのだけを飲んでいれば何の問題もありませんよ!」
という言葉が印象的でしたね。
さて、テイスティングで出されたのは、以下の6種類。
どれも豪華ですね。さすがダンカンテイラーです。
写真左下から上→時計回りに右へ
・North Port 1981 27yo 56.5%
- Rarest of the Rare
・Caol Ila 1982 26yo 57.5%
- From Huntly to Tokyo 2nd
・Cameronbridge 1979 29yo 50.3%
- From Huntly to Tokyo 2nd
・Glenrothes 1968 40yo 50.2%
- New Peerless
・Tomatin 1965 43yo 52.1%
- New Peerless
・Rare Auld Blended 38yo 41.0%
あ…れ…??
ものすごく贅沢な不満なのですが、スプリングバンク1967(40yo)もボウモア1968(40yo)も無いですね…。
スプリングバンクは試飲会場で有料試飲、たしかバウチャー15枚…。
マスタークラスで飲めるかと思っていたのですが的が外れました。
それでも、非常に満足のいく品揃えに変わりはありません。
新商品がメインになっているようですね。
面白かったのはグレーンの「キャメロンブリッジ」でしょうか。
個人的に美味かったのは「カリラ」・「グレンロセス」ですね。
以下、簡単にそれぞれのテイスティングを。
North Port 1981 27yo – Rarest of the Rare
若い木香、淡いシェリー香がフローラル。
オイリーで塩っぽい口当たりだが、ナッツの香りが広がる。
徐々にザラメのような甘さを感じ、全体的に繊細。
Caol Ila 1982 26yo – From Huntly to Tokyo 2nd
ややグリーンを帯びたオレンジ
スモーキーでバニラのようなクリーミーさ、ラベンダー。
初め柔らかだが、徐々にスモーキーで辛口なカリラの表情。
タバコの灰のような粉っぽいフィニッシュが印象的。
Cameronbridge 1979 29yo – From Huntly to Tokyo 2nd
穀物の甘さが際立つシングルグレーン。
バーボン樽によるバニラアイスのような芳香。
ミルクチョコ、バナナの香り。
Glenrothes 1968 40yo – New Peerless
新ピアレス フレッシュで草、ハーブの香り。
紙のよう、シロップ、フローラルさが長い。
口当たりはドライでジンジャー。
ジューシーな柑橘系、レモン、グレープフルーツ、オレンジ。
Tomatin 1965 43yo – New Peerless
新ピアレス ライトな口当たりだが非常に複雑。
蜂蜜、バニラ、フローラル、麦の香り。
やや硬水の印象。全体的に弱いが滑らかな余韻がある。
Rare Auld Blended 38yo 41.0%
新ブレンデッド モルト75%、グレーン25%使用。
グレンリヴェット40年、スプリングバンク38年をメインに
ハイランドパーク、グレンバーギ、ミルトンダフ。
グレーンはインヴァーゴードン。
スパイシーでシルキー、蜂蜜、ホワイトチョコの香り。
クリーミーなバニラ、ジューシーな味わい。
華やかな余韻が残る。
マスタークラスのプレゼントは、テイスティングにもあった、新ピアレス「グレンロセス1968 40年」のミニボトル。これは嬉しい!!
マスタークラスは拍手喝采で無事に終了。
ここから1時間ほど食事と試飲をはさんで、2回目・3回目のマスタークラスへ。モルト漬けの1日は、まだまだ続きます…。
#マガジンライブ2009