ついに終売となってしまったライオンのリヴェット57%。
そんなに珍しいものでは無く、むしろ定番ともいえるモノですが、G&M社の創業以来、約100年以上もリリースされ続けた商品が、これで最後と言われると、なんだか飲みたくなってきますよね。
そういえば、開栓1発目って飲んだことなかったなぁ、と思いながら飲んできました。
最初は、やはり硬い印象でしたが、徐々に慣れ親しんだ味わいに変化します。
「コレコレ~♪」って感じですね!
現在、G&M社のスミス・グレンリベットには一部ビンテージ商品を除き、15年が3種類(40%、46%、57%)と21年が1種類(43%)の合計4種類がラインナップされていますが、このスミス・グレンリベット15年・57%は、約100年リリースされていました。G&M社の創業が1895年ですので、ほぼ創業直後から作られているということになりますね。
昔はアルコール度数がPROOFで表記されていましたが、当時のカスク・ストレングスに一番近いアルコール度数が100PROOF(約57%)であったという理由により商品化されたようです。
しかし、世界的に100PROOFではなく、「カスク・ストレングス」の需要が高まった今、生産終了・終売が決定してしまいました。
そういえば、いつのまにかカスクストレングスだらけですもんね…。
さて、改めてテイスティングするライオン君のお味は…
開栓1発目
【色】
鮮やかな琥珀色。ややオレンジがかった濃いゴールドです。
【香り】
シェリー風味がアプリコット・ジャムのよう。アーモンドのようなナッツの香り、フレッシュなピート香、全体的に硬い印象。
【味わい】
飲み口は、ややカリッとした口当たりで、シェリー由来の渋みがありますが、フルーティーな甘さと調和していて、ちょうど桃の種の周りの果肉のような酸味と渋みです。
15年にしては濃い味わいで、アプリコットのドライフルーツ、アーモンド、レモンのフレッシュさ、非常にクリアな味わいが口中に広がります…が、やっぱり全体的に硬いですね。
味を知っているだけに、つい思いだしてしまうわけですが、冷静になると香りの広がりはまだまだです。
【フィニッシュ】
濃いドライフルーツの余韻。
少し時間を置いて…
【香り】
華やかなフローラルさとフルーティさが広がっています。
桃の香り、シトラス、ミントのようなフレッシュさを感じます。
【味わい】
飲み口は、柔らかでデリケート、オフィシャルの18年に似ていますが、こちらの方がやや繊細でナッツのような香りが強く感じられます。
さて、ここで以前に飲んだ時との違いを。
中身が半分ほど残っている状態のものです。こちらが普段良く飲めるパターンですよね。
【香り】
ネーブル・オレンジとバニラ、柔らかく青リンゴの香り。
【味わい】
口当たりは、フレッシュで滑らか、すぐに感じる青リンゴや蜂蜜のような甘さ、それらの香りや味わいとバランスの取れた木香。ミントの葉のようなフレッシュさがあります。
57%とはいえ、カスクでは無いので刺激が少なく、非常にスムース。
【フィニッシュ】
爽やかでクリア。
喉から鼻にかけて、フレッシュなフルーティーな余韻が長く続きます。
このバランスの良さが、長く愛され続けた理由なんですよね。
何も考えずに飲める1杯。
もう飲めなくなるということも手伝ってか、僕も1本買いました♪
#グレンリヴェット #スペイサイド