MENU

ロイヤル・ロッホナガー1973 23年 UDVレアモルト

ロイヤル・ロッホナガーといえば、ライトでフレッシュ、クリアな甘さがある、クセのない飲みやすいシングルモルトという印象でしたが、このレアモルトは少々違ったようですね。
もちろん、クセの少なさと飲みやすさは健在でしたが…。

力強く、ハッキリとした個性を主張する1杯でした。
結構虫食い状態の、僕のレアモルトリスト(笑)。
コンプリートは諦めていたので、こうして飲めると、また一歩先へ進めた達成感があります。

ロイヤル・ロッホナガー1973 23年 UDVレアモルト






蒸留年 : 1973年
瓶詰年 : 1997年

リリースされたのは、もう10年以上前のボトルですが、まだ半分ほど残っていました。
何故??
バーテンダーさんに話を聞くと、マスターが好きで、リリース時からコツコツと何本か購入したそうです。
当時は、この1973_23年と併せて、1972_24年、1974_24年もあって、機を見て少しずつ出していたとのこと。で、このボトルで最後だそうです。
「あまり飲まれる方がいらっしゃらなかったのも幸いしたかもしれません」
と、バーテンダーさん。
"飲まれなかった方々"に感謝しつつ(笑)、さっそく飲んでみました。

【色】
鮮やかで明るく、やや白っぽい黄色か金色。

【香り】
レモンと蜂蜜の爽やかな甘い香り、続いてトーストの香り、シリアルのような穀物香を感じます。やや重みのあるコッテリとした香りですね。
徐々に乾いた木香、若葉、森林浴の雰囲気。フルーツケーキのような感じもします。

【味わい】
飲み口はライトで滑らかなのですが、やや厚みのある口当たり。
だいぶ時間が経っているはずなのに硬さを感じるのは何故でしょうか?
自分なりに想像すると、恐らくロッホナガーそのものの味わいが非常にしっかりしているんでしょうね。ライトな口当たりに騙されそうになりました。
味わいは、スムースでシルキー。
蜂蜜、シロップのような甘さがあり、舌先にスパイシーな刺激を感じますが非常に繊細な刺激ですので心地よく感じます。若い木香が口中に広がり、パイナップル、オレンジ、洋ナシなどのフルーティーさも。全体的にカリッとした印象です。

【フィニッシュ】
ナッツとフルーツケーキ、遅れて麦の香り。
口中に心地よい爽やかさが残ります。

加水すると、さらに爽やかな甘い香りが広がります。
少々、痩せた印象も感じられましたが、しっかりとした厚みのある味わいを持っているモルトさと思います。

#ロイヤル・ロッホナガー #ハイランド

この記事を書いた人