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グレンキンチー ダブルマチュアード1986

すっごく個人的な意見ですが、簡単にクリアできそうなのに、なかなかクリアできないシリーズがいくつかあります。この「ダブル・マチュアード」もその1つ。
銘柄数としては、現在13銘柄。
いずれもビッグ・ネームなのに、じゃあ一軒で全てクリアできるかというと、これがなかなか上手くいきません。ん~不思議ですよね。タイミングが合わないのでしょうか??

というわけで、こちら「グレンキンチー ダブル・マチュアード」です。
グレンキンチーといえば、僕の印象は、華やかで優しい香りと軽やかな甘さ、遅れて現れるスパイシーさを持ったモルト。さて、シェリーに包まれたキンチーはどうでしょうか?

グレンキンチー ダブルマチュアード1986






このグレンキンチーは、アモンティリャード・シェリー樽で2段熟成されているわけですが、アモンティリャード・シェリーって何でしょう?? 全く飲んだことありません(汗)。
いつもシェリーの強いモルトを飲むたびに思い出しては忘れること…様々なシェリーを飲む必要がありますね。

【色】
クランベリーの赤を足した鮮やかな金色です。

【香り】
甘くフルーティーなシェリーの香りをハッキリと感じつつ、レモンの爽やかさ、ナッツ香を感じます。全体的に甘い香りで包まれているので、他の香りがやや弱く淡いのですが、深く濃い香りではないので、軽やかな香りといった印象です。

【味わい】
飲み口は、滑らかでデリケート。フローラルな香りがパッと口の中に広がり、シロップのような甘さを感じます。ザラメ、メープルシロップたっぷりのパンケーキ。続いて、舌先にカリッとしたナッツの風味と、シナモンのような刺激。ハーブ、若木。意外、というか予想外に味わいが分離していますね。
この爽やかな風味は、若干の酸味(塩っぽさ?)を伴っているようです。
シェリー樽独特の渋みやエグみは無く、まろやかな味わいで統一されています。

【フィニッシュ】
非常に長いです。甘さが残るのは当然かもしれませんが、やや重たく口に残り、シェリー由来の風味が華やかで、ゆっくりと続いていきます。

どうやら、このダブル・マチュアードは個性を失うことなく、むしろ生かされているように感じました。
最初の甘すぎる香りが、やや後付けと思えるような錯覚を起こしますが、全体的には飲みやすく好印象。ですが、残念ながら僕はあまり見かけません。
僕が悪いのか、タイミングが合わないのか、置いてあると飲む人はいるが1回きりで終わってしまう人が多いのか…。

飲んだことのある皆さん、皆さんはいかがでしょうか。
飲んだことのない方は、ぜひ試してみてださい!!

#グレンキンチー #ローランド

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