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ザ・グレンリヴェット1975 モダンマスターズ

これは、また…。
ものすごい骨太なグレンリヴェットでした。
こんな厚みのあるリヴェット、たぶんあまり見かけないタイプではないでしょうか。

ザ・ダルリアダ・ウイスキー社の「ザ・モダンマスターズ・オブ・スコットランド」シリーズ。
その中から「ザ・グレンリヴェット1975」のご紹介です。
一度見たら忘れられない、繊細で大胆、不思議なタッチの絵画がラベル一杯に描かれていますね。
もちろん味わいも、一度飲んだら忘れられない味わいでしたー!!

ザ・グレンリヴェット1975 モダンマスターズ






エイジング表記無し 1975年蒸留
シェリー・ホッグス・ヘッド
カスクストレングス-ノンチル・ノンカラー
ボトリング260本

とりあえず、このド派手なラベルが気になりますよね。
どなたか、スコットランドの有名な画家の手による作品だということは知っているのですが、それが誰だかすぐに言えるわけもなく…。というわけで、上記の画像・商品名をリンクさせてもらっている「お酒の河内屋」様に記載されている情報を頼りにしますと…。

1985年に『A Man perceived by a Flea』(あるノミに認められた男)というタイトルで、画家スティーヴン・キャンベルが描写。
スティーヴン・キャンベルは1953年グラスゴー生まれ。
彼の作品にはシュールレアリズムの要素が見られるとのこと。

シュールレアリズムといえばダリですね。
なるほど、言われてみれば、この大胆なタッチ、現実ではありえない描写。
モルトを飲みながら絵画の世界を覗くのも悪くないものです。

さて、簡単にテイスティングとは名ばかりの、いつもの感想文を…。

【色】
ハッキリと主張する赤、紅茶のような色です。
すごく華やかな印象を感じさせ、眺めていると銅を帯びた琥珀色にも。

【香り】
ベリー系のフレッシュでフルーティな甘酸っぱい香り、レーズン、アルコール香と合わさってブランデーっぽさ、奥にメープルシロップ。これは木香を感じたのかもしれません。
バニラアイス、プルーン。

【味わい】
飲み口は、ややこってりとした舌触りで、思った以上に硬いです。
というか重たい。そして非常に温かみを感じます。
厚みのある深いコクが先に出てきて、奥から華やかな甘さが広がってくる味わいですね。
濃い目のミルクチョコ、キャラメル、カカオのような味わいが重厚な印象を与え、徐々にスモモのようなフルーティな甘酸っぱさと芳香、やがてシトラスを感じてきて、ここでグレンリヴェットらしさが出てくる気がします。シェリー樽なのに、渋みやエグみは感じられません。

【フィニッシュ】
チェリー、ドライフルーツのようなフルーティーな余韻が長く続きます。
最後に淡くスモーク香。

最初は驚くほど重たく、甘さが強調され、徐々にリヴェットらしい味わいが出てきます。
初めのインパクトに比べると、フィニッシュは軽やかさすら感じ、全体的な味わいは甘さに偏っているものの、やはりバランスの良さは感じられるモルトですね。
あえて、注文するなら…もう少しドライだったら、個人的にはもっと好きになったかもしれません。
あ、いや、これはこれでイイんですよ、後は個人の好みってコトで。

#グレンリヴェット #スペイサイド

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