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グレンロセス 1973 35年 ロナック

長期熟成のモルトを低価格でリリースしているダンカンテイラーのロナック。
僕のような懐の寒~いモルトファンには、何ともありがたい存在です。

そのロナックより、「グレンロセス 35年」です。
35年という長期熟成にも驚きですが、何と言っても、その味わい。
長熟ながら、しっかりとグレンロセスの風味が残っていました。

グレンロセス 1973 35年
ロナック ダンカンテイラー




蒸留年 : 1973年
瓶詰年 : 2008年

何はともあれ、さっそく飲んだ感想から。

【色】
クリーミーさを予感させる白っぽい小麦色。
やや曇っています。

【香り】
トップからバニラとオレンジの皮のような香りがフワッと広がります。
非常に華やかでフルーティーですが、フレッシュさは控えめ。
ミルクチョコレートやキャラメルのような香りが薄い膜のように、フルーティーな香りを包んでいます。
このためフレッシュさが控えめな印象なのかもしれません。
奥にサラッとした粉っぽさが紙を連想させ、ジンジャーのニュアンスもありますね。

【味わい】
飲み口は、ややドライで爽やか。
少しぬるめの紅茶を飲んだような口当たり。
飲んだ瞬間に、すぐにアップルパイのような濃い甘さと酸味が混ざった味わいが感じられますが、フレッシュというよりは、まったりと口中に広がっていく感覚。
これが長期熟成のまろやかさ、ということなのでしょうか??
グレープフルーツの風味と濡れた木材、蜂蜜、アーモンド。

【フィニッシュ】
柔らかな余韻。

非常にグレンロセスらしさを感じさせる1杯だと思いました。
個人的に長期熟成モノは、普段飲みなれている味わいとは程遠い、モノによっては全く別モノになる、という印象を強く抱いていましたが、このロナックは違いましたね。
素直にグレンロセスが成長したような感じです。
こういった感覚、オフィシャルの長熟っぽい感じもします。
この感覚をボトラーズで表現できる、ダンカンテイラーの凄さ。

新ロナックが登場した時は、一気に揃えたトコロも多いと聞きました。
安いですしね、自分で買ってもイイかな、とも思います。
まだ飲まれていない方、ぜひお試しを!

#グレンロセス #スペイサイド

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