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ザ・グレンリヴェット1968 38年 ピアレス

うっとりする、ため息が洩れる、言葉が出ない、ついニヤニヤしそうになる。
美味すぎて力が抜けそうになる。
そんなモルトです。

苦手はあるけど嫌いなモノは無い、何でも飲んじゃうバ〇な舌の僕ですが、これがズバ抜けて美味いモルトだということは、さすがに分かります。
もちろん、大好きな銘柄だから、多少はヒイキ目に見てるのかもしれません。

恐るべしはダンカンテイラー…。

ザ・グレンリヴェット
1968 38年
ダンカンテイラー ピアレス




蒸留年 : 1968
瓶詰年 : 2007
フレッシュシェリー樽 50.9度

まさに絶句。
長熟のリヴェットって、リヴェットらしくないというか、シェリーがバンバン出てしまって、全く違う味わいになってしまっている気がしていました。
これを飲むまでは…


【色】
深く濃い琥珀色。オレンジが混ざり、鮮やかな印象。

【香り】
シトラス系の酸味とともに、クランベリーとオレンジチョコ。
白桃の種に近い果肉の酸味と渋みのある香りが、フレッシュに感じられます。
シェリーの香りはありますが、長熟のためか、ゴリゴリとしたゴム臭は全く無く、それに合わせるかのように、どっしりとした重たい木香があります。

【味わい】
飲み口は、柔らかですが決してクリーミーさは無く、長熟とは思えないような爽やかな感覚。
シェリーの風味が、アプリコット、完熟リンゴの皮、マーマレードのようなフレッシュな味わいに感じられ、続いて生キャラメルのような滑らかな甘さが口中全体に広がります。
非常にゆったりとした、落ち着いた味わい。
やや枯れて細くなった印象もありますが、渋み・エグさは全く感じられず、メロウで心地よいですね。
ジューシーなフルーティーさは、チョコレートをかけたフルーツのよう。

…と、まあここまで書いたわけですが。
奥の方から、ブワッと華やかなリヴェットらしい味わいが。

おぉ~っ♪

…ってなります(笑)

【フィニッシュ】
フィニッシュは、シトラス系の甘酸っぱさと、滑らかなキャラメルのような甘さが驚くほど長く続きます。

やっぱり、マジで美味いですね。
圧倒的に。

バランスが良いとかの次元じゃないです。
重厚な存在感、思った以上に甘さ控えめ、フルーティーな酸味が強いトコロが特徴でしょうか。
アルコール度数も約60度と、高い方なのですが、刺激や飲みにくさはありませんでした。
どこまでも緩やかに滑らかに、そして重厚さとフルーティーさ。
写真でご覧になっても分かる通り、残り僅かです。
あと何回、この感動を味わえるでしょうか…。

#グレンリヴェット #スペイサイド

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