スコットランドの首都エジンバラに、91年ぶりとなる新蒸留所が建設されます。
蒸留所の名前は、Holyrood Park Distillery。
マッカランの元マスターディスティラー、デビット・ロバートソン氏と、SMWSカナダ支部の創設者ロブ&ケリー・カーペンター両氏による共同建設とのことです。
エジンバラの最後の蒸留所は、1925年に閉鎖したEdinburgh蒸留所。
1849年頃に、Alexander Pearsonによってビール工場が改修され、West Sciennes蒸留所としてスタート。1850年に差し押さえされた後に、1851年にThomas Duncanson & Co.が事業取得しNewington蒸留所と改称しましたが、これも1856年には解散。1859年まで操業されていましたが、1859年に、初めてブレンデッドウイスキーを考案したとされる、かのAndrew Usher & Co.が買収し、Edinburgh蒸留所となりました。
その後、1919年からDCLの子会社であるSMDにより運営されていましたが、1925年には閉鎖。1980年代まで建物は残っていましたが、住宅地として再開発されていました。
そのEdinburgh蒸留所の閉鎖から91年の時を経て、エジンバラに蒸留所が誕生する、ということになります。ウイスキーの製造は、2018年を目処に予定されており、年間53,000リットルの生産を目指すとのこと。
また、単に蒸留所施設というだけではなく、ビジターセンターはもちろん、蒸留所全体が見学コースを最初から取り入れた構造となっており、ウイスキーの歴史を学習できる施設など、観光産業施設としての役割も担う計画もあるようです。
スコットランドの新蒸留所建設ラッシュは、数年前に一時的な盛り上がりを見せましたが、その後は多数の計画が頓挫し、現在までに実現できたのはごく少数。スコットランド首都エジンバラということもあり、ローランドモルトの新たなウイスキーに期待が高まります。
Holyrood Park Distillery
http://www.7narchitects.com/