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スコ文研奈良支部オーナーズカスク2


そしてテイスティングへ。まずは輿水氏の解説。

そうそう、お隣の席には偶然にもmoruponさんがおられ、
「ウスケバのkatotomoさんですか?」と優しく声をかけていただきました。


テーブルに並んだ3つの原酒。
山崎1993年2種と白州1990年1種。


輿水氏の「山崎から飲み比べてみてください。」という提案に添って、
山崎1993年3P70274から。

香りはカツオ節、快いスモーク。
無花果やベリー系のしっかりした甘味で、丸く滑らかな口当り。
その後スモークが広がって、ドライに。


山崎1993年3P70265は、昆布の美味みや、削りたての鉛筆の香り。
昨今のピートブームの流れに添う様な若くてピーティー、シャープ&ライトで少し辛め、
後からパッションフルーツも感じられるが、若くて
全体的には僕の好きなタイプでは無かった。正直な所、飲み切れずに残しました。

所が僕の周りの方々には好評で、多くの票が集まったのは事実だし、
一方で、このボトルを含めた2択になった時に
「このモルトは勘弁して!」という意見もあったので、
極端に評価の分かれた原酒だった様です。


白州1990年は、実物と樽番号が間違っていた様で、
コメントは全く当てはまらない物でした。

香りは鉛筆、シェリー様のフルーツと酸味、軽いピート。
口当りはコッテリしていて無花果、そしてコールタール。
というか、もう少し感じる奥深さは何だろう?初めてのタイプで表現に悩む物。
初心者の僕が飲むにはもったいない、素晴らしい物なのかも。
山崎で舌負けしてしまったのか?う〜ん、分からない…。

参加者全員のテイスティングでの多数決では、
山崎1993年3P70265と白州1990年が並んで2トップ、
山崎1993年3P70274がマイナス1票と、見事に分かれました。

その後、山崎1993年3P70265と白州1990年の2択での多数決。
これまた半数ずつに、見事に分かれました。

結局、みなさんの要望で、世話人のlongrow1967jpさんの意見に委ねる事に。
「白州1990年0D40177に決定します!」
拍手が鳴り響いたのは言うまでもありません。

ちなみに僕が投じたのは票が最も少なかった山崎1993年3P70274です。

樽決定後、歓談の一時。
輿水氏が各テーブルを回って、色々なお話しを聞かせてくれました。

「結局、今回のお勧めはどの原酒だったのですか?タネ明かしを!」という問いに
「自分で飲むなら飽きの来ない山崎1993年3P70274かな〜。」
という答えを出してくれました。
山崎1993年3P70274は少数意見だっただけに、ほっとしました。


そしてサービスとして、ミズナラ樽のカスク1982(すでに完売した物)と
販売中のカスクから、シェリー1984を試飲させていただきました。
嬉しい!

ミズナラ、良い〜♪
20年以上のしっかり熟したシェリーも良い〜♪
至福の一時を、じっくり長く楽しませていただきました。


そして山崎12年を振る舞っていただけるとの事で、
ハイボールをいただきました。


会場前のワゴンに並べられたカスクサンプルのボトル表記を見てみると、
今回試した物は約1年9ヶ月前に瓶詰めされている物でした。

スコ文研奈良支部のみなさんがボトリングされるのは、秋との事ですので、
実際には試飲の味よりも約2年熟成している計算になりそう。楽しみです。

#tour of distillery

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