今年は、生まれ年のヴィンテージモルトを飲んで見ようと思っていた
そんな時に、とりあえずブログを見て、衝動買いしたモルトです。
誕生月ですし♪
1975年5月〜2009年2月
Refill Hogshead 201本 50%
オフィシャルコメント
Nose : Gingerbread spices and honey sweetness + caramelized banana.
Palate : deep and warming spiciness with an oak leather quality.
Finish : Remains spicy with a late barley tang, oak, and a sweet nuttiness.
香り
長熟らしい複雑な香りが漂う。感じられるのは(甘くない)蜜蝋のワックス、
ビタミン、熟れたマンゴー、チョコビスケット、ドライデーツ、
ガリ(甘酢漬けの生姜)、冷たい御影石、青錆び、革、熾火。
離して香ると、甘くモルティー、焦げたべっこう飴の香ばしさ、
そしてバナナとベリー系のフルーツが引き立ち、若き熟成期のモルトを連想させる。
味わい
六花亭のマルセイバターサンドを彷彿とする油コッテリ、焦げた小麦、
軽い柑橘と干し葡萄のフルーツが調和した味わいを感じた後、脂ぎった口の中に、
タンニンいっぱいの花びらの漬け汁や、熟成が行き過ぎた木香の苦みが現れる。
加水後の味わい
梅干しの種の中の仁の香り。甘酸っぱさ、オークの木の香とタンニンが香る。
味わいは酸味の低いグレープフルーツのジュースと、その綿の苦み。
香りも味わいにも複雑さが無くなり、スッキリとした印象に変わる。
後味
じわじわと柑橘が大きくなってきて、柑橘の綿とオイリーなライムになり、
綿とライムのせめぎ合いが長く続く。
総評
長熟ならではの木が枯れた感じが現れている、行き過ぎた木香の渋味がとても残念。
その残念と混在しているオイリーなフルーツ感の現れは
「馬鹿と天才は紙一重」と表現されそうで、美味しいのだか、行き過ぎなのだか、
どちらを指しても誤りでは無い。
神経質にテイスティングせず軽快に飲めば、さらに美味しく感じられる。
#malt