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088. オーバン / Oban

2012.05.24

 オーバンの町は小さいけれどとても賑やか。そして、その賑やかな街並のまさに中心に位置するのがこちらのオーバン蒸留所です。


(まわりを商店に囲まれ、その赤い煙突がなければこんなところに蒸留所があるとはとても思えない)


(立派なビジターセンターも併設されています)

 こちらは久しぶりのタリスカー以来のディアジオさん系列の蒸留所。いわゆるクラシック・モルト・シリーズのハイランド代表に選ばれている蒸留所です。
 今回も例によってフレンズ・オブ・クラシックモルトのクーポンを提示して、本来なら6£かかるところをフリーでツアーに参加できることに。受付を済ませると、まずはビジターセンター内をまわってみます。


(現行の14年のボトルの隣には見慣れない12年のボトルが)


(蒸留所限定のモルトもあります。ツアー後の試飲で飲ませていただけたのだがマディラフィニッシュだとかで、その甘みがよく出ていたように記憶している)

 ショップはビジターセンターの一階に位置しており、階段を上った二階には蒸留所の歴史やなんかのお決まりのエキシビジョンがある。ツアーの始まりは二階の奥から、ということだったのでそちらで待っていると、同じようにツアーのお客さんがぞろぞろと集まってきて、これがまた結構な人数。平日の朝一のツアーだというのに、みなさんウイスキーがお好きねぇ、なんて呑気に構えながらツアーはスタート。

 しかし、やはりディアジオさん系列。中の写真撮影は完全NGということで、申し訳ありませんが、写真は一切ない。とは言え、ディアジオさんのツアーもこれで10件目。はっきり言って、大きな会社のツアー内容なんてのはある程度決まりきっているので、内容に関しては殆どが反復・繰り返しになります。
 そんな中でやはり、その蒸留所の個性となるのはスチルの形。オーバンは細長く背の高いランタン型のスチルが計2基。形だけならジュラ蒸留所のスチルに似た形だけれど、規模はずっと小さい。蒸留所自体も町の中心にあるということもあってか、一つ一つの設備がぎゅっと収まっている印象で、こぢんまりとした蒸留所でした。
 ツアーの途中にはフィリングストアで、実際の樽から直接取り出した9年もののカスクを試飲することができた。オフィシャル14年の途中にあたる熟成のカスクということで、特徴的な塩気などを感じることが出来た。

 そんなこんなでツアーは終了。次回は、港町オーバンの魅力をお伝えしようかと思います。


(門にはスチルの形のプレートがはめこまれていた)

#Oban

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