2012.05.04
結局、鉄道駅を降りてから町の中心に向かう前にダフタウンにある蒸留所を殆どまわってしまう。
もう夕方になっているので、ここは今晩の宿に向かうとするか、と足を向けるのだが、ちょうどその途中にモートラック蒸留所があることに気付いたので、これはもうそのまま行ってしまえ、とそのまま突撃です。
(ご存知ディアジオさんの蒸留所です)
もう、いいかげんいい時間なので、案の定誰もいない。ノービジターとはいえひっそりと静まり返っているので、さすがにもう今日の操業は終了したのだろうな、と思いながらも、見れそうなところを求めて周りをぐるぐる。
(立派なキルンが聳えたっております)
しばらく所内をうろつきますが、スチルハウスの場所さえ分からない。そして人っ子一人いない。仕方が無い、ここは諦めてまた来ようかなー、とか思って所外へ一度出るも、未練たらたらでその辺りをふらふらしていると、表から見えたのがこちら。
(伝統的な木製の屋外ワームタブ。5つしか無いのはなぜだろう。。?)
おっ!?ワームタブがこの位置にあるってことは、スチルハウスはここか!と場所に見当がついたので、再び所内へ戻ります。余談ですが、この時初めて入り口の門の上に監視カメラが備え付けられていることに気付き、これ監視されてたりするのかな。。?と少しく焦る。なんとなく監視カメラに愛想笑いを浮かべながら門をくぐります。
さて、スチルハウスがあの位置ってことはー。と場所を確認しながら侵入して行くと、まさにその時、ちょうど入り口のオフィスと思しき建物からおばちゃんが出てきて、ドアの鍵を閉めるとこちらに向かってくる。
これは!と近づいていって交渉しようとするも、私が何かを言う前に「見学ならダメよ」と先手を打たれてしまう。
ここぞとばかりに残念そうな表情を浮かべて「ノー?」と訊ね、首を横に振れれるや、がっくりと肩を落として落胆の表情を隠そうとしない。
そんな私の様子を見て「仕方ないわね」と言ったか言わなかったかは定かではないが「一杯飲む?」と、今閉じたばかりのオフィスの鍵を開け、中に招き入れてくれる。
ドアを入ったすぐのところで、立ち話のような体勢で、奥からもってきてくれた花と動物シリーズのモートラックを頂く。
その間も、ディアジオやダフタウンについていろいろ教えてくれたのだが、いかんせんやはりスチルが見たい。
というのも、こちらのスチルは大きさも形もバラバラで、中でも「魔女が住む」と言われるスチルを持つことでも有名だからで、せめてその「魔女のスチル」だけでも見たい。
なんとか「魔女のスチルがあるんでしょ?」みたいに訊ねると「えぇ。ここのスチルはみんな形も大きさもばらばら」みたいに答えてくれたので、なんとかそこからスチルハウスの見学に持っていけないかと交渉するも、残念ながらかなわず。
もってきてくれた一杯を飲み干し「サンキュー」と言うと、一緒にオフィスを出て、彼女が車に乗って帰っていくのを見送って、私もそのまま蒸留所を後に。スチルハウス見たかったなー。
#Mortlach