2012.5.29
ラフロイグのオープンデイを存分に満喫。次の蒸留所のツアー時間が迫っていたため、後ろ髪を引かれるような思いでラフロイグを後にします。
次に目指すは、ラフロイグのお隣。歩いても20分足らずで到着できる距離にあるラガヴーリン蒸留所です。
(赤く四角い煙突とキルンが目印)
(キルンのお隣がビジターショップやオフィスへの入り口となります)
扉をくぐると正面に受付があり、そこで予約した旨を告げると、時間までは右手側にあったショップを眺めて過ごします。
こちらはディアジオさんが持つ蒸留所。ディアジオ系列の蒸留所では12の蒸留所が見学ツアーを行っており、フレンズ・オブ・クラシック・モルトというディアジオが募集している会員になると、これら12の蒸留所の見学が無料になるクーポンを発券してくれる。私もこのクーポンを利用していままでタダで蒸留所見学をしてきたわけなんですが、遂にこのラガヴーリン蒸留所でそれも最後。ディアジオが公開している蒸留所をすべて回りきったことになります。
スタンプが埋まりきったクーポンを眺めてにやにやしながらツアーはスタート。まずは扉をでてお隣にあるキルンの中へ案内されます。
(こちらでピーター・マッキーについてなど蒸留所の歴史の解説があった)
(キルンの脇を流れる川。仕込み水は蒸留所の裏手にある湖から引いているそうだ)
(モルトミルはスコットランド中どこの蒸留所でも見かけるポルテウス社製。ラガヴーリンでモルトミルといったら、少し前に公開された映画『天使の分け前』も思い出されますね)
ツアーは進むのですが、こちらの蒸留所は例によって内部の撮影は禁止。ディアジオさんの蒸留所は一貫して内部撮影NGでした。
ステンレス製のマッシュタンや木製のウォッシュバックなどを見学したのですが、途中、あまりにも蒸留所見学慣れしすぎて、ガイドさんの説明うわの空で眠たくなっていることに気付く。ただでさえ、連日の酒飲みと早起きとで眠たくなっていたところに、ディアジオ系列の蒸留所はツアーにあまり個性が無い。もちろん各蒸留所に個性はあって、それぞれ見所はあるのだが、ガイドさんの説明はマニュアル的な印象で、すっかり慣れてしまっていた私はあくびをかみ殺す羽目に。これではまずいと気持ちを引き締め直してスチルハウスへ突入します。
すると、なんとこちらのスチルハウスだけは撮影OKだというではありませんか!ディアジオさんさすが!ぜんぜん退屈じゃない!というわけでばしゃばしゃ写真を撮ります。
(スチルは計4基)
(でーっぷりとした再留釜に)
(すらーりとした初留釜)
こちらのスチルで注目すべきは、なんといってもそのラインアームの角度。特に再留釜は初留釜よりも背が高いにも関わらず、コンデンサーとの接続は初留釜と同じ高さとあって、かなりの角度で下向きに伸びている。まさしくスワンネックという印象だった。実際にはどうか分からないが、私の印象では最も角度が急なラインアームをもつスチルではなかろうか。
そんなスチルハウスを出て、再び陽光きらめく外の世界へ。
(樽で作られたかわいらしいオブジェも)
(海に向かって伸びる桟橋から蒸留所を振り返ります)
最後はビジターセンターに戻って試飲。スタンダードとディスティラリーエディションをいただいてツアーは終了。
(様々なボトルが並んでいる)
(やはり蒸留所名の書かれたウェアハウスの壁面は撮らなくてはなるまい。手前の建物が邪魔ですべてをフレームに収めるのには苦労した)
#Lagavulin