2013.04.03
さぁ!番外編第2弾は台湾ウイスキーの名を世界に知らしめたカバラン蒸留所です。親会社は台湾国内でコーヒーショップなど手広く経営している金車(King car)グループ。その会社がウイスキー部門に手を出して創設したのが金車威士忌酒廠(King car whisky distillery)です。
台北の南東、車で1時間ちょっとの宜蘭にその蒸留所はあります。
(まだ真新しくきれいな建物)
(KAVALANを漢字で書くとこのようになるんですね。噶瑪蘭。なんでも、台湾の原住民にカバラン族ってのがいたらしく、そこからとったんだとか)
(いざ建物の中へ!受付などはなく、勝手に入ってみることが出来る。ガイドさん付きのツアーもあるらしいが我々はそのまま入っていった)
(まずは蒸留所の歴史やウイスキー造りの基本を勉強できる展示)
(樽も展示されている。「R1217018」とは「R」が樽の種類、「1217」が日付、「018」がカスクナンバーだそうだ。イニシャルは「R」がリフィル、「B」がバーボン、「S」がシェリー、「N」がニューオークだとのこと)
(ご覧のように製造ラインに沿ってのツアー。見学は全てガラス越しです)
(マッシュタン)
(ウォッシュバック)
(そしてスチル)
(ランタン型のが4基)
(きわめて清潔な印象を与えるぴっかぴかの蒸留所)
(面白かったのが、隣の部屋にあったこちらのスチル。いわゆるコフィースチルと似たような連続式蒸留が可能なスチルかと思われる)
(ウェアハウス。樽は縦積み。面白かったのが、こちらのウェアハウスはビルの中にあり、4階だか5階だかまでウェアハウスが多層的に入っているんだそう。確かに合理的だけどなにか違和感を覚える)
(こちらの樽には、台湾の王子のサインが印されているとのこと)
(そして試飲へ。テーブルにはいままでのラインナップのサンプルが陳列されており、香りだけは味わうことができた)
最後はショップでボトルを購入してツアーは終了。蒸留所限定ボトルとか無いかなー、と思っていったのだが、残念ながらないそう。仕方ないので、日本未入荷の「ソリスト」というカスクシリーズのバーボンカスクを購入しました。ソリストシリーズは他に、シェリーカスク、ヴィーニョカスク、フィノかスクがあり、フィノはなんだかの賞を受賞したらしく、これだけ値段がやたら高かった。
というわけで、駆け足でお送りした台湾編蒸留所巡り。どちらの蒸留所もまだまだ新興。亜熱帯地域という気候で育つ超熟のウイスキーがどのように成長するのかがとても楽しみです。
#噶瑪蘭(台湾)