2012.04.22
翌日は日曜日。目的の蒸留所はお休みだし、果たしてどう過ごそうかなー、と思案していると、朝食の際に宿のおかみさんが「今日はどこへ行くの?」と訊いてくる。「I have no plan !」とはっきり言うと、なにがツボに入ったのかは分からないが、多いに笑いながらご主人に報告。「はっはっは!ねぇあなた!このコったら!今日は!はっはっは!予定!はっはっ!ないって!!!」みたいな感じで、えらくテンションが高かった。
それに比してご主人は冷静な様子で「じゃあアレを見学してきたらいいんじゃないか?」と、町外れにある古城など、観光できそうな場所を教えてくれた。
(今回の宿の朝食には念願のブラックプディングも。スパイシーで思っていたよりも苦手ではなかった)
確かに調べてみると、ウィックの観光スポットに城跡のようなものは出てくるのだけれど、どう考えてもおっちゃんが指し示してくれた方角とは別方向。まぁ、時間はあるのだし、とまずはおっちゃんが教えてくれた方へ向かってみようと、町の北側へ伸びる道を行ってみることにします。
(町外れに建っていた「War memorial」。こっちでは一つの町に一つくらいの感じで、同様のモニュメントがなにかしらある)
(海もすぐそこの港町です)
(町から20分も歩くと、もうこんな風景が広がっています)
(もうこーんな)
写真のような道をてくてくと2時間もかけて歩くと、ようやく古城のようなかげが姿を見せてきます。なるほど、おっちゃんはあの城のことを言っていたのだな、と思うも束の間、道の途中に突然柵が現れ、それ以上先には進めないようになっているではありませんか。
どうしたものか、と一瞬思いを巡らすも、周りをきょろきょろと見回してよっこらせっと乗り越えて進んでみる。
またしばらく歩くと、その先に人影が見え、柵を越えてきた負い目から若干怯むも、そのまま直進。どうやら、その人たちも観光客だったようで、軽く挨拶をしながら通り過ぎる。家族連れだったが、あの柵を越えてきたのだろうか。。と思いながらも、他にも数人とすれ違った。
そして見えてきたのがこちら。
(わくわく)
足場みたいなのが組まれているのが少しく興を削ぎましたが、立派な古城然とした姿にわくわくしながら見学します。
(なにこの橋。萌える)
橋を渡って中に入って行くことも出来ました。
(海辺に建つ古城。いまでは海鳥の住処になっておりました)
すっかり探検を楽しんだ後は、町の方へ戻って行き、今度は観光ガイドにあった方の城跡へも。
こちらの城跡は「Castle of Old Wick」という名前らしく、ヒストリック・スコットランドの管理下にある観光地。しっかりと案内板もあったが、途中道に迷ってしまい「えーと。。」みたいな感じで佇んでいたら、玄関先でひなたぼっこでもしていたらしきおっちゃんが、無言で「あっち」という用に指で矢印を作ってくれた。
(途中でみかけたパワフルなやつら)
(Castle of Old Wick)
こちらへの道程は、途中から舗装されておらず、かなりぬかるんだ足下で歩きにくかった。
なんだかんだでこの日は北へ南へ6時間は歩き続けていた。夕方過ぎからは、もちろんパブへ行き、ビールを飲んでゆっくりしました。