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086. ベンネヴィス / Ben Nevis

2012.05.21

 グレンロッキー蒸留所をぐるっと一周した後は、目的のベンネヴィス蒸留所に向かいます。
 こちらからは歩いて20分ほど。大きなラウンドアバウトを2つほど超えた辺りで看板が見えてまいります。


(「レジェンド」とな)

 看板を超えると、すぐ右手に広がるのがこちらの景色。


(大きな敷地を持つ蒸留所の姿)

 いくつ蒸留所を巡っても、最初にその姿が見えてきたときは胸が高鳴るものですね。わくわくしながら正面のビジターセンターに入っていきます。


(入り口に敷かれていたカーペット)


(ビジターセンター入ってすぐ右手にあった池。水場にコインを放り込むのは万国共通なのだろうか)

 受付でツアーの申し込みをしようとしたら「次のツアーは1時間後だよ」といわれてしまう。こればっかりはどうしようもないので「じゃあまた後で来るよ」と言って、一旦ビジターセンターを後に。その辺をふらふらして時間を潰すことにします。


(蒸留所の裏手には大量の樽が積まれていた)


(雄大な山々をバックに建つ蒸留所。くすんだ外壁が醸し出す味わいなんかもあって、かなり絵になる)

 一度、蒸留所を出て、行くあてもなかったので町とは反対の方向へふらふら。するとしばらく歩いた先に見えてきた景色がこちら。


(立ち並ぶウェアハウス群)

 おっ!これはまさしくウェアハウス!と思い近づいていくと、なにやらおっちゃんが一つのウェアハウスを出入りしていて、まさしく作業中の様子。せっかくなので声をかけて見せてもらおうかな、どうしようかな、とまごまごしつつ、結局は声をかける勇気がなくそのまま外から眺めるだけに。惜しいことをした。

 そんなこんなで時間を潰し、再び蒸留所へ戻ります。

 改めて受付を済ませてツアーを開始。
 こちら、ベンネヴィス蒸留所は日本のニッカウヰスキーがもつ蒸留所。やはり1983年に一度は操業停止に追い込まれたのを、89年にニッカが買い取り、生産を再開しました。
 冒頭に蒸留所の歴史を話すガイドのお兄ちゃんも、私が日本人だということを分かったうえで説明してくれた。

 説明が終わると、いざ蒸留所の内部へ。


(ステンレス製の巨大なマッシュタン)


(ウォッシュバックは全部で8槽。ステンレス製が6槽に木製が2槽。混在しているのは少しく珍しい)


(そしてポットスチルへ。2×2の計4基)


(背が低く円錐形のボディと角度の浅いラインアームが特徴)


(スチルハウスの後方には、ポットスチルと同じく銅製のスピリットレシーバーが)

 こちらのスチルハウスはやけにだだっ広く、入り口から見て奥の方にスチルが鎮座しているのだが、手前側には妙にスペースが空いている。
 というのも、このスペースにはかつて連続式のパテントスチルが備えられていたことがあるから。モルトとグレーン両方を生産していた時期もあったとのことです。
 
 見学を終えてビジターセンターへ戻って試飲してツアーは終了。ビジターセンターがとてもきれいなのに、蒸留所内はとても古めかしく、よく言えば味がある、悪く言えばオンボロで、その対比がなんともいえない雰囲気を醸し出していた。

 ツアー後も勝手に裏手の方をふらふら。


(パネルには「CASK SHED No.1」と表記されている。樽置き場があるってことは…)


(当然クーパレッジもあります)


(中を覗いてみると、なにやら道具がごちゃごちゃと。現役なのかどうかは判断がつきませんでした)


(赤い扉はウェアハウス。頑丈な石造りの建物。先頃見たウェアハウス群とは別に、所内にもあるんですね)


(いつだかのなんだかで焼失したっていう建物。ツアー中に説明があったような気もするのだが、残念ながら英語が理解できなかった)


(裏手の壁面には立派なロゴが。しっかし味があるなぁ)

 というわけで、ベンネヴィス蒸留所見学は終わり。とにかくオンボロな建物がいい味を出していて、それがとても印象に残りました。

#Ben Nevis

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