前回飲んだ時とイメージが異なりました。
アードベッグ ARDBEG 1974-1992 18yo CADENHEAD'S 150th Anniversary Bottling 57.7%
one of 215 bottles
香りは強くクールな金属感、土っぽいピートと麦、バニラとカスタードクリーム、フレッシュな柑橘と淡くプラム、力強い麦感、砂利っぽいアーシー、井草を燻したような強いスモーク。
飲むとパワフルに広がる、鋭さのある強いピート、淡くプラム、強い金属感、心地良い甘味、魚介の燻製、クッキリとした輪郭でキレがある、少しオイリーで鋭くピーティな長い余韻。
【Very Good/Excellent】
ケイデンヘッドの150周年記念ボトリングからアードベッグ1974、18年熟成です。
このボトルを真剣にテイスティングするのは2回目ですが、前回はらしい金属感と鋭いピート、そして全体を包むクールなニュアンスが顕著に感じられ、わりと淡白で特徴的な要素以外は控えめな印象でした。
まさに「プレーンオークでハイプルーフのケイデンヘッド+個性の強いアードベッグ74」という感想だったのですが、今回は異なりました。
もちろん、金属感や独特の砂利のようなアーシーさや鋭いピートなどの70年代蒸留のアードベッグらしい味が強く感じられるのですが、意外にフルーティな要素が感じられ、リフィルのシェリーカスクだったのかなと思うようなニュアンスでした。
それは香りだけでなく味わいにおいても同様で、甘味も前回より強く感じました。
らしさは前回のほうが感じましたが、どちらかというと今回のほうが好きな味でした。
前回は非常に頑なイメージで、まるでボトリングしたてを飲んでいるような気分になりましたから、保存状態が良すぎたものを早く飲み過ぎたのかもしれません。
もう少し開栓後時間が経つか、注いでから時間をかけて飲めば今回のような香味を感じられたのかもしれませんね。
経年変化や保存状態、飲むときのコンディションの違いもあり、以前に飲んだ時と印象が異なることはしばしばありますが、本質的なところはあまり変わらないように思います。
今回は想定外に違っていたので掲載させていただきました。
このボトルは、高田馬場の歩古ホールさんの10周年で開栓されました。
#アードベッグ (ARDBEG)