このくらいのパフュームは好意的にとらえられます。
グレンギリー GLENGARIOCH 1970 21yo OB 43%
香りは落ち着いているが華やか、オレンジティー、うっすらとコーヒーフレッシュのようなミルク、奥からほどよい麦感とオールドピート。
飲むとさらりとした口当たりでエレガント、スミレのようなパフューム、オレンジ果汁っぽい甘味と酸味、奥からピート、パフュームは長く続かず切れる。
【Good/Very Good】
オフィシャルのグレンギリー1970、21年熟成です。
サマローリ向けの1971などを代表として、この辺のヴィンテージのギリーには非常に好ましいハイランドのピート感と厚みのある土っぽさを感じることがあるのですが、今回のボトルにもそういった要素はあります。
ただどちらかというと華やかで軽やかなフルーティでフローラルな要素がメインで、エドラダワーのような独特のミルキーな要素があったのが印象的でした。
そして、70年代後半から80年台に多い印象ですが60年代や70年代前半にも散見されるパフューミーなニュアンスが、このボトルにも感じられました。
私はあまりパフュームは得意でないのですが、こういう後味に長く残らないものは許容範囲で面白い個性としてとらえられます。
そういえば、エドラダワーも現行は脱パフュームしていますが、少し前までほぼ例外なくパフュームがあった蒸留所です。
今回のボトルに感じたコーヒーフレッシュのような独特のミルキー・クリーミーなニュアンスはパフュームと関連があるのかもしれません。
次のパフュームボトルと出会ったら、そういう意識でもテイスティングしてみようと思います。
#グレンギリー (GLENGARIOCH)