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事故は一瞬…私もそやった…【映画2】

 最近、ネットのトップページやテレビ画面の端、街中の電光掲示板にまで表示されるようになった、電力会社の電力使用率。

 東電のみならず、関電でも表示しているのでお気付きの方は多いんじゃないでしょうか。

 東電が恣意的に電力使用率を高く表示している(もしくは最大供給量を低く表示している)ことも先日ニュースになっていました。

 …で、以前お客様とお話ししてから自分でもずっと気になっていた疑問。

 「あれって100%越えたらどうなんの??いきなりスパーーンと停電すんの??」てこと。

 どうなんねやろ…。

 
 そんなところにネットでこんな記事を見つけました。

 http://www.sankeibiz.jp/business/news/110629/bsd1106292047012-n1.htm
 
 ゴチャゴチャ書いてますが、要は確実なことは分からないということ。
電力会社も専門家も。

 

 …わからんのかいっ!!

 
 一人パソコンにツッコんだ酒井です。こんにちは。

 

 さていつもの「~な酒井です」部分が長くなってしまいました。

 ここからが本題。

 本日は先日観てきました映画のご紹介。

 こちら。

 127時間
 
 『127時間』

 今年の春頃に予告編を見て絶対観に行きたいな~と思っていたら、いつの間にか公開が始まっていたので、慌てて観に行ってきました。

 これは実在の登山家、アーロン・ラルストンの書いた自伝が原作、そしてダニー・ボイルが監督で映画化しました。

 うわっ、これ実話なんや…。

 :あらすじ<2003年4月25日金曜日。いつものように行き先を誰にも告げず、休日はクライマーとして山に出掛けるアーロン(ジェームズ・フランコ)。今回の目的地はブルー・ジョン・キャニオン。土曜日の朝、車からMTBを取り出し渓谷へ向かった。途中、道に迷った二人の女性を案内しながら、軽快にキャニオン・トレッキングを続ける。そんなアーロンに、思わぬ災難が降りかかる…。>

 なストーリー。

 その災難てのが、右腕を岩に挟まれ谷間で身動きできなくなるんですが。

 
 物語のメイン部分である<誰もいない谷間で身動きできなくなる>という限られた(一場面、演者一人)シチュエーションをどう演出してくれるのかを楽しみに観始めると。

 それが映画開始10分くらいでもう挟まれちゃう。

 

 え!?もう??

 ちょっと早ない?

 

 そんな早くに事件が発生したら上映時間残り80分くらいは、その挟まれた場面だけで展開していかなあかんくなるで!今からほぼずっと主役のジェームズ・フランコの一人芝居やで!

 …大丈夫なん!?フランコ!ほんで監督!
 

 やめてや~、なんか回想とか妄想だらけのおもんない単調な展開とか!

 

 …と違う意味でハラハラしながら観てましたが。

 杞憂に終わりました♪よかった♪

 

 内容。

 …限られた食料、水、装備、天候、そして挟まれた腕が壊死していく、いろんな要素が時間とともにアーロンを極限の状態へと追い詰めます。

 そして有望なクライマーである彼は、このままでは死を待つより他はないことも冷静に理解していたのです。
 
 その絶望的な状況の下、デジカメにメッセージを記録していく内にアーロンは自らの半生を振り返り、自身の中で初めて湧き上がった思慕や未練、後悔、感謝といった感情に気付きます。そしてその感情はやがて生への執念へと変貌していくのです。
 
 そうした感情のうねりを、妄想や回想を駆使し、といっても流れを停滞させるドラマ仕立てのだるい展開ではなく、フラッシュバック的に、断片的な情報をスピーディに表現していきます。

 なのでその限られたシーンが長時間続いても、一切の退屈感はナシ!

 どころかグイグイと物語に惹きこまれてまうんですね。

 あの閉塞された一場面での80分間を、ここまでスムーズ&スピーディに展開させ、観客を魅了する監督の演出手腕たるや、参りましたな。

 …で、どうやってアーロンはんが脱出しはったか、というと。

 広告にも書いてあるし、皆さん大体の察しはついていると思うので言っちゃいますが。

 そうです、あの方法です。

 

 自ら右腕をちょん切るんですな…。

 

 ちょっとグロいシーンではあります。

 だがしかし。

 いままで127時間もの間、右腕を挟まれ身動きを取れなかった状態から、フッと体が宙に浮き地面に着地したあの瞬間(腕を切断し、自由に動けるようになった瞬間)の開放感!

 見ているこっちまで体が固まっていたのが、急に開放されたかのような。

 そんなえも言われぬ爽快感に包まれる不思議な瞬間でした、腕切ったのに…。

 
 そして他の登山者に発見され、ヘリで救助される時は!涙です…。マジで。

 …俺やったら同じことできるかなーいやでけへんやろなー、とベタなことも思うのでありました。

 

 最後にパンフレットに掲載されていた当の本人アーロンのインタビューから。

 ・もし時間を巻き戻せるならあの日をやり直したいと思いますか?
-あの出来事によって、僕は様々な人に色んな事を伝えることが出来たし、自分も成長できたから、やり直すことはしない。もう一度そのままやるよ。
 
 酒井:ホンマかいなっ!すごいなー!もっかい腕切れって…。

 ・あの日以来、自然に恨みを感じたことはありますか?
-いや、岩は落ちるものさ。重力の掟だよ。これは自然対人間の物語ではなく、自分対自分の話なんだ。

 酒井:いや~名言やな。「岩は落ちるもの」。その通りやな♪

                             <勝手に採点:8.5>

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