MENU

ベン・ネヴィス ”悪意ある山”

最近おやすみしていたKWC企画世話人です。

公私共にへろへろで、これからもあまり更新頻度は上げられないかもしれません。
今日も楽しみにしていたウイスキーヒストリーに行けそうな体調ではありません(泣)。

先日、会社の送別会がありました。
20数人の結構な人数の送別会だったのですが、料理はフレンチというおしゃれさに、飲み放題という日本の宴会風の設定でした。若い衆が企画する宴会もなかなかのものだなぁと実感しました。
さて、その飲み放題の中にあった唯一のウイスキーがこのベン・ネヴィス。体調がいまいちだったので、ソーダ割りにしてもらって飲んでいました。

いつも行くバーのすぐ近くで1次会であったので、バーに行く気だったらすぐにでもいけるようなところだったのに、体調がいまいちでバーもパスしてしまいました(悲)。

さて、このベン・ネヴィス、日本ではネヴィスが水という意味だと知られているようですが、調べてみると水という意味を見つけられないという不思議なことがおこります。

一番簡単なのは、ウィキペディア英語版をみてみることです。下記サイトをどうぞ。

http://en.wikipedia.org/wiki/Ben_Nevis

そこで、Etymology(語源)のところをみてください。

“Ben Nevis” is an anglicism of the Scottish Gaelic name “Beinn Nibheis”. “Beinn” is the most common Gaelic word for “mountain”, “Nibheis” is variously understood, though the word is commonly translated as “malicious” or “venomous”.[5] An alternative interpretation is that “Beinn Nibheis” derives from “beinn nèamh-bhathais”, from “nèamh” “heavens, clouds” and “bathais” “top of a man”s head”. A literal translation would therefore be “the mountain with its head in the clouds”,[6] though “mountain of Heaven” is also frequently given.[5]

翻訳したい方は、こちらをどうぞ。

http://translate.google.co.jp/

でも、翻訳のクォリティに問題があってもわたしは責任持てません(笑)

ということで、英国では、ネヴィスに水という意味をあてておらず、”悪意ある(malicious もしくは venomous)”とか、かなり無理はあるけれど”天国(頂上が雲の上にある→天国)”というような意味をあてていている例もあることがわかっていただけると思う。でも、水という意味はwikipediaでも触れられないぐらいだということです。

ベン・ネヴィスが”悪意ある山”だとすると、これが本来の意味だとしても、ウイスキーの宣伝には不向きな名前だから、ベン・ネヴィス蒸留所や輸入元のアサヒビールは、ゲール語の意味について積極的に宣伝していないのかなと感じたりしています。

例えば、アサヒビールのサイトのベン・ネヴィスの商品紹介をみてみましょう。
http://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/scotch/ben-nevis/

ゲール語のゲの字もでてきませんね(笑)。
宣伝という観点からみれば当然です。

でも、ベン・ネヴィスが”水の山”という意味ではないということを知っていても、ネヴィスには水という意味があるということを書き続けたり、その他の意味を紹介しないのは、何か”悪意がある”のかもしれません。

#徒然日記

この記事を書いた人