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さん付けと呼び捨て 関西の不思議 その2

シリーズ化決定か?(笑)東北出身者からみた不思議な関西をつづるKWC企画世話人です。

田中さん、鈴木さんというように、誰かを呼ぶときに”さん”を付けて呼ぶのは、極々自然な感じです。

でも、関西では人間でないものを時々”さん付け”で呼ぶときがあって、とても不思議だなぁと思うことがあります。

まず自分で体験した事例から。
結婚してしばらくした頃、風邪を引いて食欲がないわたしに、関西出身の妻が”おかゆ”を作ってくれたことがありました。そのときの会話です。

 妻「おかいさん できたよ~」
 わたし「??????」
 わたし「(しばし考えて)おかゆ作ってくれたの?」
 妻「そう おかいさん」
 わたし「ねぇねぇ、おじやはなんていう?」
 妻「??? おじや」
(この後で、東北出身の夫が関西出身の妻に質問攻めにしてしまいました)

”おかゆ”のことを”おかい”とやや変形し”さん付け”で呼ぶのです。最初は妻や妻の家族だけなのかと思っていたのですが、会社他でヒアリングを実施した結果、どうやら関西一円でこう呼ばれているとわかりました

# ただし、おかゆをおかいさんと呼ぶことはあっても
# ”おかい”ということはなく”おかいさん”と言うときの
# 特別の言い方のようです。

では、同じようなご飯の料理である”おじや”はどうかというと上の会話であったように、おじやさんと呼ばれることはなく、そのまま”おじや”です。つまり、”おじや”は呼び捨てなのです。また、雑炊も”雑炊さん”と呼ばれることはなく、”雑炊”と呼び捨てです。

さらに、その他のごはん料理であるチャーハンやパエリアが、”チャーハンさん”とよばれることも”パエリアさん”と呼ばれることもなく、それぞれ、チャーハン(焼き飯という呼び方もある)、パエリアと呼び捨てです。

他の料理でも、さん付けされるものは思いつきません。天丼さんとかしゃぶしゃぶさんなども聞いたことがありません。

どうも食べ物・料理の中では、”おかゆ”が特別の地位を確立しているようなのです。

これはどういうわけなんでしょう。

さらに、これには発展形があって、百貨店の”大丸”も一部の方々には”大丸さん”と呼ばれます。しかし、阪神百貨店が”さん付け”で呼ばれるのは聞いたことがありません。そごうや松坂屋もさん付けはされないようで、そういう意味では”大丸”はおかゆ同様特別な地位を確立しているのかもしれません。

いったい何を基準に、人間以外のものに”さん”を付けたり付けなかったりすんでしょうね?関西に住んで20年以上たちますが、いまだにこのへんの勘所は分かっていません。

分かりやすく説明してくださる方募集です!

#徒然日記

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