政治哲学の世界的権威であるマイケルサンデル教授が日本で講義をしたときに最初に学生たちに投げかけたのテーマに驚いたKWC企画世話人です。
8月11日にこのブログで紹介したハーバード大学のマイケル・サンデル教授が東大とNHKの招きで来日し、昨日東大で講義をしたそうです。さすがに民放では取り上げていませんが(笑)、NHKのニュースではやっていましたよね?
学生たちに最初に問うたことはこれ。
「大学入試でわずかに合格点に足りなかった学生の両親が、大学に40億円寄付をするから子供を合格させてくれ」と言ってきた。この子供を入学させることはモラルに反するか?
学生たちは、「入学させるべきでない。貧富の差が教育を受ける機会の差になってはいけないから」という反応がほとんどです。
でも、その40億円があれば、大学がいろんな設備を導入できて、他の学生達にとっても教育が充実することになるんじゃないか?
入試を受けた子供は、全くダメな成績ではなく、ほんのわずかに合格点にたりないだけだったんだよ
などとサンデル教授がいろいろ学生たちに話すと、少し違う反応が帰ってくるようになります。
「東大に合格する学生の親の年収は総じて高い。つまり、大学入試を受ける前から親の年収によって教育を受ける機会は変わっている。」と答えた学生も現れたのです。
サンデル教授が学生達に言いたかったことは、哲学は考えることと議論することが重要なのだということ。
じっくり考えて誰かと議論したいテーマですよね。
NHKはきっとこの講義を放送するでしょうから、楽しみに待っております。
# わたしはちゃんと受信料を払っております(笑)。
#徒然日記