著作権フリーのペンギンの写真を探していて、ペンギンの可愛さに写真を見まくっていたKWC企画世話人です。
昨日は、ゲール語を話す人々がやってくる前のスコットランド南部には、古いウェールズ語を話す人々が住んでいたということを書きました。ウェールズ語は、コーンウォール語やブリトン語と同じブリソニックやPケルトと呼ばれる系統のケルトの言語です。
昨日ちらっと書いたのですが、ブリソニック系ケルトの地名もあって、ゲール語由来の名前と思われがちなグラスゴーもその一つなのです。
http://www.scottish.parliament.uk/vli/language/gaelic/pdfs/placenamesF-J.pdf
Glasgow, Glaschu
”Green hollow”, from Brythonic.
緑の谷 or 緑のくぼ地 という意味と書いてあります。
日本語では、グラスゴーと書かれることが多いと思いますが、スコットランドの方々はグラーズゴウみたいに発音します。
皆さんが知っている言葉でもウェールズ語由来の言葉があります。それがペンギンなのです。
ウィキペディアを見てみましょう。日本語版と英語版でペンギンの語源の書き方が少し異なっているのが面白いです。
日本語版
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%AE%E3%83%B3
英語版
http://en.wikipedia.org/wiki/Penguin
どちらにも書かれているのがこの二つ
1)北大西洋に生息していたオオウミガラスという鳥につけた名前が似ていたペンギンにも付けられたという説。
”pen gwyn ”は、ウェールズ語で白い頭という意味。penは頭、gwynは白いです。
2)オオウミガラスが太って見えるため、ふとっちょ”penguigo”というラテン語が元になったという説。太っているというラテン語 pinguis から penguigo になったという説です。
英語版にはもう一つ書かれている説があります。
3)オオウミガラスとペンギンの両方を pin-wing と読んでいたからという説です。
面白いのは、日本語版はラテン語説が有力であるかのように書いていて、英語版ではラテン語由来はありえそうにない、ウェールズ語が有力だと書いてあるのです。ちょっと笑ってしまいました。
ここでは、どちらが正しいというつもりはありませんが、有力な説の一つとして、ペンギンという言葉はウェールズ語由来という説があるのだと知っていてもよさそうです。
Pen は”頭”、gwyn は”白い”あるいは”白”という意味のウェール語でペンギンという単語はできているかもしれないのです。
これで準備はできました。これで、蒸留所の名前の一つがわかるようになるのです。もうちょっとお待ちください。
#徒然日記