昨日は、一歩も外出していないエアコンの虜なKWC企画世話人です。
さて、昨日の解答です。
図を使わないで書くのは結構大変でした(苦笑)。
以下の証明は、わたしが思いつくまま書いたので、間違いがあったら指摘してください。
きっと他の証明方法もあろうかと思います。
円の周の長さ=2x(円周率)x(半径)は使えるものとしました。
1)円周率は3より大きい
円に内接する正六角形を描いてみましょう。
正六角形の各頂点と円の中心を結ぶと正三角形が6つできます。
この正三角形の辺の長さは皆半径と同じです。
a)内接する正六角形の外周の長さ=6x(半径)
b)円周=2x(半径)x(円周率)
b)>a)なので 円周率>3
2)円周率は3より大きく、2√3より小さい
今度は、円に外接する正六角形も描いてみてください。
同じように外接正六角形の各頂点と円の中心を結ぶと
内接する正三角形よりも大きな正三角形ができますが、
辺の長さは、30度の角をもつ直角三角形の辺の比を
使って{2x(半径)/√3}と書けます。
だからこの外接三角形の周の長さは、
6x{2x(半径)/√3}=(半径)x4√3
c)円周率が3より大きいのは1)と同じ。
d)円に外接する正六角形の外周は4√3
円周<d)なので、円周率<2√3
√3を1.732と近似すると
3<(円周率)<3.464 となります
3)円周率は3.10より大きく3.25より小さい
今度は正12角形を使います。三角関数が必要です。
円に内接する正12角形の一辺の長さは
(半径)x2xsin(15度)
というこで、内接する正12角形の周の長さが
24x(半径)xsin(15度)
円に外接する正12角形の一辺の長さは
(半径)x2xtan(15度)
というこで、外接する正12角形の周の長さが
24x(半径)xtan(15度)
円の周長は2x(半径)x(円周率)ですから
12xsin(15度)<円周率<12xtan(15度)
半角の公式が必要となります(なんだったら導けばいいんですけど)
{sin(15度)}の2乗=[{1-{cos(30度)}]/2
{cos(15度)}の2乗=[{1+{cos(30度)}]/2
tan(15度)={sin(15度)}/{cos(15度)}
で、sin(30度)=1/2、cos(15度)=√3/2
なので、あとは、√の計算なんぞをぐりぐりと計算すればOKです。なんなら三角関数表を持ってきましょう。
12xsin(15度)<円周率<12xtan(15度)
3.108<円周率<3.216
となります。
同じ手法で、正24角形を使うと次のようになります。
24xsin(7.5度)< 円周率 <24xtan(7.5度)
これは、平方根が三重になって計算が面倒なので、ここから先は自分で計算するより三角関数表を使ったほうが楽です(笑)。でも、ここまでやると
3.132<円周率<3.160
となって、小学校で習う円周率3.14にかなり近くなってきます。
ちなみにこの手法では、もっと細かく計算できます。
正48角形で 3.139<円周率<3.146
正96角形で 3.141<円周率<3.143
正192角形で3.141<円周率<3.142
となります。は~面倒くさ、でも、確実(笑)。
4)円の面積=(円周率)x(半径)x(半径)
これは高校生のときに「数学III」で習います。三角関数の積分が必要になるのですが、ブログでは積分の式がうまく書けないので、このやり方はやめておきます。
でね、そりゃねーだろという証明があるんですよ。
円周=2x(円周率)x(半径r)で書けることを前提にしちゃうと
円の面積は円周を半径rで0からrまで定積分する
とできちゃういます。え~でしょ?反則って言わないでくださいね(笑)。だって、1)~3)も円周=2x(円周率)x(半径)を前提としちゃったし。と開き直ってみます。
小学校で習うこの円の面積の公式の証明は意外と難しいと分かっていただけでしょうか。
#徒然日記