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つかこうへい逝く

学生時代につかこうへいさんの作品を沢山読んでいたKWC企画世話人です。

つかこうへいさんが亡くなりました。在日韓国人二世だった彼が体験した差別が無くなって、平等な社会がいつか実現してほしい、”いつか公平”な社会になってほしいということから、つけたペンネームが”つかこうへい”でした。

蒲田行進曲や熱海殺人事件などはとても有名で、いまさらわたしが紹介するまでもないでしょう。

でも、わたしは、そんな有名な彼の芝居や映画よりも、彼のエッセイや短編がより好きだったのです。幾分(かなり?)の毒を含み、そして、彼しか書けない感性があるように感じたからです。

例えば、長い相撲をみて、ホモの男達が裸で抱き合っていたいからで、これ以上長くとっていると世間に疑われるから泣く泣く決着をつけているなんて内容のショートエッセイに爆笑した覚えがあります。

そんな彼は、お通夜もお葬式もお別れの会もいらないと遺言を残し、韓国と日本の間にある対馬海峡に散骨してほしいと言い残したのは、在日韓国人としての苦労もあったに違いない彼らしいと感じました。

病院でもお酒をバンバン飲んでいたという噂も彼らしいとも感じます。

沢山のよい作品をありがとう。わたしはあなたを忘れません。

#徒然日記

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