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超ベテランバーテンダーとの再会

今週はずっと出張で北は青森から南は福岡までとバタバタしているKWC企画世話人です。

出張でしか行かない(行けない)そのお店には5年ぐらい前に一度行ったきり。記憶をたどってたどってたどって、なんとかたどり着いたようです。それでもマスターとお話するまでは自信がない状態でお店に入りました。マスターとモルトのお話をしたときに、当たっていると確信したしました(わたしの記憶力もまんざらではない?)。

もちろんとても印象的なマスターだったので記憶しているのですが、アラフォーよりずっとアラフィフに近いわたしが、自分の父の世代に近いのかなあという印象を持つような年頃のベテランのマスターのお店を最初に訪ねたときに、あと数ショットで終わりそうな旧ボトルのマッカラン25年を見つけて、ワンショット1800円で飲ませてくださったのが、思えば最初のパンチでした。仕入れた時の値段で決めているからね~、とおっしゃってくださったのです。そして、そのときもシングルモルトは本当に高くなってしまって、もう置きたいものが置けなくなってしまったんですよ、とおっしゃっていたのがとても印象的だったのです。

シングルモルトが高くなってしまったことを憂う他に、昔のモルトウイスキー事情や、実は胃を全部摘出するような手術を受けたこと、お店にやってくる女性に見えて女性じゃない方々が実に女性的なこと(回りくどくてすみません(笑))など、お客さんが少なかったためか、本当にいろいろお話してくださったので、しっかりと記憶に刻み込まれたのだと思います。

今回訪ねて一番にお聞きしたかったことは、もちろん体調のこと。いかがですか?と尋ねるわたしに、健康面はそんなに心配がないのだけれどとおっしゃったのですが、体力の衰えとともに味覚の衰えを感じることがあると教えてくださいました。放っておくと味を感じないときがあるそうで、あえてどんな味なのかを強く意識して食べたり飲んだりするんだととおっしゃっていました。最初に訪ねたときにはいなかった跡継ぎを育てながら、まだまだ頑張るとおっしゃっていました。さすがプロなんだと実感いたしました。

市から表彰されるぐらいにバーテンダーとして地域貢献もしているのに、少しも偉ぶったところがありません。

そんなマスターのオススメのまま、スタンダードばかり、エドラダワー10年→ブナハーブン12年→カリラ12年→アードベッグ10年と飲んで幸せな時間を過ごしました(まとめてオフィシャルスタンダード現行品を飲みました(笑))。

このマスターがもっと長くお店ができますように、そして、跡継の方がマスターの気持ちをちゃんと引き継いでくれるように、と願ってお店を後にしました。

どこのお店と書かないのをご理解ください。

#徒然日記

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