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シングルモルト&ウイスキー大事典

忙しくてバタバタしているのに amazon の誘いにのって本を買ったKWC企画世話人です。
あの肥土 伊知郎さんの本です。ほしくなるでしょ? amazon はこういうついつい欲しくなる本を紹介してくるので、あなどれません(笑)。

 書名:シングルモルト&ウイスキー大事典
 監修:肥土 伊知郎
 出版:ナツメ社 (2010/2/15)
 ISBN-13:978-4816348310
 ページ数:255ページ
 サイズ:212 x 150 x 22 mm

全編がカラーページで、ウイスキー全般について説明してありますが、シングルモルトが全面に出ているのは、流行についても考慮されたのでしょう。
目次も上げておきます。
 
  序章  ウイスキーの基礎知識
  第1章 ウイスキーの作られ方
  第2章 スコッチ・ウイスキー
  第3章 アイリッシュ・ウイスキー
  第4章 アメリカン・ウイスキー
  第5章 カナディアン・ウイスキー
  第6章 日本のウイスキー
  第7章 ウイスキーを楽しむ

受けた印象はカラーページで写真をふんだんに使って優しく、わかりやすく説明してあるなぁということ。ウイスキーについてよく知っている方よりは、これからウイスキーについてよく知りたい、また、飲み始めて関心を持ちはじめた方々向けのように感じました。

わたしの関心はゲール語だったりしますが、初歩的な間違いと思しきところがあって、ゲール語好きのわたしはちょっと残念に思ったりしております。わたしが好きな蒸留所であるベンリアックについては、Ben=山、Riach=灰色がかったという意味、また赤鹿の山という説もあると二つの説を並べてあります。ゲール語の蒸溜所名・地名は、確定されていないものも結構あるので不確かな説だけを書くよりは、このようにいくつか紹介してあるのは、よいスタイルだと思いました。

# ベンリアックについては、蒸留所にメールをすると”赤鹿の丘(the hill of the red deer)”と答えが帰ってきました。

この本はゲール語に少々の間違いがあっても、ウイスキーを楽しんで欲しいという肥土 伊知郎さんの熱意は十分に伝わるし、第7章では、飲み方だけでなく食事との組み合わせやバーでのマナー、テイスティングの仕方なども写真付きで詳しく説明してあり、ウイスキーをこれから知りたいという方にはぴったりの本だと思います。

# 以下、出張の電車の中での追記(笑)
本の最後のほうに、肥土さんへのインタビュー記事があります。
「BAR文化というのは特別で、知り合いやお店を気軽に紹介してくれます」なんて書いてあったりもします。バーは知り合いや詳しい人に紹介してもらうのが一番と書いてあって、その理由が、知り合いなら変な店は紹介しないもの、良いBARは他店も紹介してくれるなど、段々「自分のお店」が増えていきます、と書いてありました。

なかなかいい本だなぁと思います。各BARに一冊どうでしょう(笑)

ちなみに、わたしは出版社とも監修者とも関係はありません(笑)

#本・資料

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