ハギスがとても好きなKWC企画世話人です。
以前にちょっと話題になった英国で物議をかもしている記事を紹介します。英語がOKの方は、PC版の方は下のリンクの記事をどうぞ。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/8180791.stm
ハギスがイングランド起源だと主張し始めた歴史学者がイングランドにあらわれました。対象は何であれ自国に起源があるという主張はどこの国に限らずうけるようですね。
同君連合成立(江戸幕府開闢)12年後の1615年に書かれたイングランドの本に、ポピュラーな料理としてハギスが紹介されており、5人の正妻の子の他に9人もの私生児があり、複数の女性との関係にエネルギーを費やしていたスコットランドの国民的詩人ロバート・バーンズが、ハギスを称える詩をつくる171年も前の本ということと、1747年以前にスコットランドではハギスについて書かれた本がないからだというのが根拠になっています。
すでにスコットランドでは、それは、ゴルフの起源がオランダや中国にあると主張するようなものだという反応もあるそうで、なかなかの仲の悪さを見せつけてくれています。
# 以前に下線部のゴルフのところをサッカーと書いておりましたが、間違いですので訂正しました。
スコットランドとアイルランドのウイスキー起源をめぐる争いにも通じるようなものでしょうか?書いてあるものしか信じないとすれば、ウイスキー起源はスコットランドに有利だけれど、蒸留酒の伝搬の経路的にはアイルランドにも有利な点があるということで、起源争いは決着しないわけです。
ハギスについても、内臓をミンチにした料理という意味では世界中に分布しており、その起源なんていってもわからんだろうにと思うわけですが、争いたい方々は争うわけです。
どうなることがしばらく観察しておきます。
#徒然日記