MENU

スキャパ12年 オールドボトル

日食といわれると、新幹線の食堂車の日本食堂とかウイスキーの輸入代理店をやっていた日食を思い出すKWC企画世話人です。

わたしはスキャパも好きです。現行14年はもうすぐ終売になって、16年がでるそうです(もうでた?)。この16年をちょっと飲ませてもらいましたが、良い出来でした。そして、現行14年の前に売られていたのが、この12年です。700ml 40% です。
わたしは、現行14年も好きですが、この写真の12年のほうによりボディを感じられて好きだったりします。

スキャパの意味については、面白い本が20世紀初頭にでていて、それに書かれています。
 
 John Gunn という方が書かれた「The Orkney Book」という本で 1909年 に出版されています。 そして、この古い本は著作権も切れたため、下記サイトから読めるようになっています。その269ページを見てみましょう。The Place-Names of Orkney という地名を扱った章の中にでてきます。

  http://www.electricscotland.com/history/orkney/orkney26.pdf

  Scapa was Skalpeith, the ship-isthmus, and Hoxa was Haugseith, the isthmus of the haug or howe.(必要箇所を抜粋)
  と書いてあります。つまり、スキャパは、ノース語由来で、”船(が出入りする)地峡”というような意味だとわかります。スキャパがある場所を一度でもご覧になった方は、この意味がぴったりということがよくわかる地形をしていると思いますし、その地形にふさわしい地名だということがわかると思います。
  
 英国では、インドヨーロッパ語族以前の人々がつけたと思われる地名から始まって、ケルト系言語の地名、ローマ人のつけた地名、バイキングがつけた地名(スキャパはこれと思われる)、ゲルマン系の人々がつけた地名があるので、地名の由来はいまでも研究対象で、たくさんの本も出版されています。これを読むのもなかなか楽しいです。

もし、バーでこのオールドボトルを見つけたら、ぜひトライしてみてください。
バイキングの時代に思いをはせて。

#ボトル

この記事を書いた人