これもC.W.ニコルさんが書かれた本の紹介です。
(クイズはまだ回答しないでおきます)
書 名: Whisky C.W.ニコルのスコットランド紀行
著 者: C.W.ニコル著 with A.C.ダンカン 森洋子 訳
出版社: 徳間書店 ISBN4-19-860017-1
出版年: 1993年
ページ: 197ページ
この本も、”ザ・ウイスキー・キャット”と同じく1982年にスコットランドにウイスキーの取材旅行に出かけて書いた本である。
この本の前半は彼の旅行記そのものである。旅行記は珍道中とでもいうべきものでとても楽しいし、なぜ、ザ・ウイスキー・キャットの本を書くことになたかもよくわかる。スコッチウイスキー協会にでかけてあちこちの蒸留所にいけるように紹介状を書いてもらうところはなんかは本当に子供のように喜んでいる様子がいきいきと書かれている。
1982年の取材中に、タリスカーの地元の人間達が、既にUD社に買収されてから味が落ちたことを率直に語っていたことが書かれていたのが印象に残っている。そして、ポットスチルからスピリットセイフに流れるウイスキーの量が各段と増えてからまずくなったと率直過ぎるぐらいに率直に書かれている。
こんなことは、ウイスキー評論家には書けないだろうとも思う。でも、ウイスキー好きなら読んでおいて損はないだろう。
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