我輩は「スコッチ」である。。
我輩・・生まれは北の大地「スコットランド」である事は知っている。
そしてなにやら「ブレンド」と言われる家系らしい。。
我輩の服装から「従価税率適用酒であり760mlの「特級時代」である事も認識した。。
しかしながら我輩・・それ以外で何者かは分からない。
故郷から遠く離れたこの極東日本に来たのは今からおよそ30年も前の話しだ。。
当時この島国極東では「こんにちは。赤ちゃん」・・等と言う子作りに何の不安も無い時代を強調する歌が流行っていた。。
我輩・・ここのマスターに拾われ棚に並ぶ事になったがそれ程安住の地ではない。
隣では威張り散らしたボトルが話しかけてくる。
その威張り屋さんはどうやら同郷で同じ頃にこの国に来たらしい。
聞くと・・彼は由緒正しいあの「ヘイグ家」の出らしい。初の連続式蒸留器とやらの導入など色々と自慢話しを聞かされた。実に・・耳障りな自慢話しだ。。
その話しに聞き耳を立て「ふふっ」と微笑む紳士が一人。彼も又・・同じ頃にこの地にやって来たみたいだ。なんとも気品に溢れたその瓶は当に「足長おじさん」。。彼は言ってくれた。。美味しかったら良いのだと・・あなたはとても美味しいよ。と。我輩・・確かに「味」には自信があった。
しかしながらこの紳士な足長おじさんも「名家」・・ジョニーウォーカー家だ。
ここに並ぶ瓶には皆、その経歴、素性がはっきりしている。。
我輩は一体何者なんだろう?
我輩は誰の手によって造られたのか?
我輩を形成するモルトとグレーンは一体??
・・・我輩は「スコッチ」である。
・・・我輩は完飲されるまでに身分を知りたい物である。
#勝手に言わせてもらえば・・・