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勝手に言わせてもらえば・・・

今年も残すとこ僅かになって・・ウスケバデビューから1ヶ月。。
記事を見直すと数少ない古い瓶をこれ見よがしに掲載してる。(恥かし・・

お客さんに聞かれた「特級表記」や従価」。。自分の知ってる範囲で記事にしよう。まぁ・・自分自身あまり理解は出来てないんだけど・・

先ず、「酒税」って「酒類に対して課せられる間接税」のこと。
でも、お国に納税してるのはメーカーさんだけど、そのお金は商品価格に乗せてる訳で。
つまり、お酒を買う我々が税金を払ってる訳です。

去年06年5月に酒税法が改正された。97年の減税を除けば、実に27年ぶりのことです。
少しは緩和されたみたいだね。特にビールや日本酒の関係が・・・・

「従価税率適用時代」と言うのはこの27年前のお話なんです。
この時、1989年4月。。世の中は「消費税」と言う税金が新たに発足すると共に酒類に対する「従価税」は姿を消す。
代わりに「従量税」が始まる。

「従価税」とは、簡単に言うと「価格に対して税率を掛けたもの」で「従量税」は「量に対して税率を掛けたもの」です。
どっちが安くなるかと言うと「従量税」のが安い。何故かって言うと・・・・

昭37年(1962)から平成元年(1989)まで続いた従価税とはウィスキーを先ず「級別」にすることで税率を変えていたんです。
「ウィスキー特級」とはアルコール43%以上でウィスキー原酒を27%以上使用する事を義務付けられ、
「1級」が40%以上でウィスキー原酒が13%以上・・・「2級」はよく分からん。。ごめん。。
これも、昭和50年頃には原酒の規制は無かったみたいだが・・・これが改正後は10%の原酒で「ウィスキー」になる。
しかも、税率は一律従量税になる。

ここで言う「ウィスキー原酒」とは2種類ほどあって・・・え~と、簡単に言うと、モルト原酒とグレーン原酒だ。。うん。
つまり、バーボンのように「グレーン原酒」だけで作っても。。これは日本に入ると「特級」。。(43%以上なら)
スコッチブレンドのように「モルトとグレーン」で作っても日本に入ると「特級」。。(43%以上なら)
何故なら向こうの定義がそうじゃないとダメだから。。
違うもの(スピリッツ等)の混和は認めていない。

しかしながら、向こうの法律では40%以上で良いのだが日本に入れる場合、「一級」では入れられない現状もあったのか?は・・定かではない。
日本ではこれにスピリッツやウィスキー類似物等を混和させても「ウィスキー類」なのです。
あくまでここで話しているのは「日本の定義」なのです。
あの「竹鶴正孝氏」は「特級しか作らん」と晩年を過ごしたが、経営の為には「3級酒」も作ったらしい。
今も昔も洋酒の定義は変わっていない。

しかしながら、じゃあ、今の洋酒を昔の酒税法に当てはめると「特級」にはならない。
従量税により量は760ミリから750ミリ・・そして現在は700ミリ。。
度数も一時期には当然のように40%。(少しづつ上がってきたが・・)これは向こうの定義でもウィスキーとなるギリギリの度数だ。
つまり、現行の「ザ・マッカラン」は日本における昔の「特級」ではない。

この酒税法で「日本のお酒」の品質は確かに変わっただろう。でも、
日本の酒税法が改正された事に伴い「洋酒」の味が変わったと言うのはこれが全ての原因ではない思う。
しかし、この時代の物とは洋酒の味が違うのは歴然とした事実でもある。技術向上による生産過多や環境の変化など原因は様々だと思ってる。
「従価税率」や「級別表記」は日本のお酒の為のものではあるが、我々が手にし口にする洋酒文化の一つの時代の目安として考えるには十分なデータではある。

# 最後に、これは個人の見解であり一意見である事を述べておきます。
# 補足などがあれば宜しくお助けウスケバgooです。

#勝手に言わせてもらえば・・・

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