シングルモルトウイスキーの試飲会なるものにダンナと参加した。
講師の方は、ウスケバの重要人物であった。
ただの酒好きの私たちにその違いが解るのか?
一抹の不安を抱いて会場へ急ぐ。
たくさんのテイスティンググラスが並べられまずはチェイサーが配られる。DEESIDE。
チェイサーや水割りに使うお水も、ウイスキーによって相性があるようだ。
基本はウイスキーの産地のものを、ということだが、
ものによってはただの水道水に合うウイスキーも存在するとか。
ちなみに京都の水に合うのはやはり地元産のS社のウイスキーらしい。
今回飲ませてもらったのは、ISLAY、SPEYSIDE、北HIGHLAND産のもので
全部で6種類。
BOWMORE 1968/37年 43.1% ISLAY
パイナップルのような香りがあり、繊細。
時間をおくとさらに柔らかく、飲みやすくなる
GLEN GRANT 1967/37年 51.0% SPEYSIDE
バニラの風味が特徴的。甘みが舌に残る。
バーボン樽使用
GLEN GRANT 1970/34年 54.2% SPEYSIDE
ドライフルーツやチョコレートの香り
色も濃厚でタンニンの収れん性がある
講師はゴムをかんだときのような・・と表現していた。
上記と同じものをシェリー樽で熟成
以上が普段だととてもお目にかかれない三点で、
以下はお値段的にも飲みやすいウイスキーだそうな・・
ABERLOUR 1989/16年 55.4% SPEYSIDE
上記に比べるとこれといった特徴を覚えていない
普段飲むようなものとは格段に違うはずなのだが・・
CLYNELISH 14年 46.0% HIGHLAND
ディアジオモネへネシー社
隠れた名品といわれているらしい・・
BIG SMORK 40% ISLAY
鼻を近づけた瞬間、強いヨード臭
口に含むと煙の香りを感じ、ほのかに
塩分も感じる
一口目はこれはダメダと思ったが、しばらくして二口目を含むと
アルコールのきつい香りが和らぎ、結構いけると思った。
どこの試飲会でも7割は拒否反応をみせるらしいが
はまる人ははまってしまうクセのあるウイスキーだった。
今回の参加者にはおおむね好評。
(何かの香りだとずっと思い出せなかったが、今朝思い出した。
正露丸のニオイに似ています。)
「ウイスキーはワインと同じように、まず色、グラスを流れ落ちる様子(レッグ)
そして香りを楽しみ、一口含んで舌全体で転がし、最後に飲み込む瞬間の鼻から抜ける香りを楽しんで、一杯を30分かけて飲んでください、氷は入れずおつまみは無し、お水も選んでナイトキャップとしてゆっくり味わって見て下さい。」
今回の試飲では私は全てストレートで飲んだが、
お水を少し加えると香りが広がりさらに飲みやすくなるものもあるので、
少しずつ入れてみていいバランスを探してみてくださいとのこと。
これらのウイスキーにはどんな食べ物が合うんだろう。
事前に主催がおつまみを用意しましょうか?
と尋ねたら一切断られたらしいので
いつも何も食べないで飲まれるのか聞いてみると
以外にもショートケーキが合いますよと言う答えが返ってきた。
スモーキーな中にドライフルーツの香りのあるウイスキーなどに
ショートケーキの甘さが合うらしい。
私はビターなチョコレートを少しだけ食べるのが好きだが、
それもいいでしょうとのことだった。
ピート臭とヨード臭が強く、塩気も感じられるISLAYウイスキーには
今の季節なら岩ガキが最高に合うらしい。
岩ガキにウイスキーひとたらしするとさらにおいしく、
講師は鳥取の行きつけの寿司屋はそのためのウイスキーを
ポケットに隠し持っていくらしい。(ぜひ一度ご一緒したい!)
今回一番人気だったBOWMOREを最後に再び嗅いでみて
(グラスに注がれて一時間近くたっていた)
「あぁもうずっとこうやって嗅いでいたい位ですよね。」
と参加者の一人である本格BARのマスターがうっとりしていたのが印象的だった。
業界裏話や濃い薀蓄など聞くことができ、
貴重なウイスキーを味わいながらのすばらしい二時間だった。
大変お勉強になりました。
真夜中に一人で仕事をしている時など
少し何か飲みたいときがあるんだよね・・
ウイスキーで大人な夜
いいかも。
#飲み歩き